ワールドシリーズ第5戦(ドジャース1―6ブルージェイズ、29日、ロサンゼルス)ブルージェイズのジョン・シュナイダー監督(45)は、ルーキー右腕トレー・イエサベージ投手(22)の7回3安打1失点の好投について「歴史的な出来事だ」と称賛した。
イエサベージは新人ではワールドシリーズ新記録となる12三振を奪い、チームは32年ぶり3度目の同シリーズ制覇に王手をかけた。MLB公式サイトのサラ・ラングス記者によると新人の12奪三振は、ドン・ニューカム(ブルックリン・ドジャース)が1949年のワールドシリーズで記録した11奪三振を抜いた。
上から投げ下ろす角度のある速球に、スプリットとスライダーのコンビネーションが持ち味。ドジャース打線を完全に翻弄した。
シュナイダー監督は「驚かされたよ。打者を出し抜いて空振り三振を連発した。彼は短期間の間に間違いなく限界を引き上げた。パフォーマンスだけでなく、準備、メディア対応、チームメートとのやり取りも本当に上手だ」と評価した。
イエサベージは昨年のドラフトで1巡目(全体20位)指名を受け、今年4月はシングルAでプレーしていたが、9月にメジャーデビュー。わずか3試合の出場でポストシーズンのロースター入りを果たし、ヤンキースとの地区シリーズ第2戦で11奪三振の快投で勝利投手となった。ワールドシリーズ第1戦では4回4安打2失点で降板していたが、見事にリベンジを果たした。
この日は二回にフリーマン、T・ヘルナンデス、エドマンを3者連続三振。三回はマンシーと大谷から三振を奪った。イエサベージは試合後、「早めにカウントを整えて、2ストライクからは好きな球を投げるだけだった」と振り返った。
大観衆の前で大谷と対戦した気持ちについて「本当にクレイジーな世界だ。ハリウッドでもここまで素晴らしい世界にはできなかっただろう。だから、この試合に参加できただけでも、本当に幸運だと思う」と話した。
ただ、大谷から奪った三振については、「自分はプレーしていただけだ。どの打者にも同じように投げていた。このレベルの打者は誰でもダメージを与える力がある。ただの一つの三振だ」と冷静だった。
一回の大谷との対戦では投ゴロに打ち取ったが、グラブで一度ボールをはじく場面があったが、うまく握り直して一塁へトスした。シュナイダー監督は「一種のショベルパス(アメリカンフットボールで下手投げで投げるパスの一種)だったね」と、イエサベージの起用さもほめていた。