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【球界ここだけの話(3931)】巨人・浦田俊輔「火葬するけん!」と大学時代に持ち帰っていたものとは…

巨人・浦田俊輔(右)と九産大・久米健コーチ(本人提供)

自分の野球道具を〝相棒〟として大切にしている。巨人のドラフト2位・浦田俊輔内野手(23)=九産大=は大学時代、プレー中に折れるなどして使えなくなった木製バットを、寮まで持ち帰っていた。チームメートはその場で処分していたというが、その理由とは。

「火葬しようかな、と思っていたんです。人間も亡くなったら火葬するじゃないですか。海に行って炭になるまで燃やして、海に流してあげようかなって。バットは自分にとってそれくらいの相棒だったので…」

折れたバットを手に、グラウンドから帰っていた浦田。不思議がっていたチームメートへ「火葬するけん!」と宣言していたという。結局、火を使ってはいけないことが判明し、〝弔い〟は実現はしなかった。それでも、安打を量産した相棒への愛着や思いは人一倍だった。道具を大切にする教えが染みついたのは、小学1年時に所属していた長崎・大村クラブで受けた指導がきっかけ。グラブの上を足でまたがない、道具はしっかり並べるなど基本的なことを教わったという。

バットだけではない。大学時代に〝師匠〟の久米健コーチ(44)から譲り受けて愛用していたグラブを、プロになってからもきれいに磨いて保管している。夏前までは「使いやすいんですよ」と試合でも使用。現在試合では新しいものを使っているが、年季の入った〝相棒〟も必ず球場へ持ち運んでいる。

シュアな打撃センスが光る巨人・浦田俊輔

久米氏は浦田を大学4年間、内野守備から打撃までみっちり指導した。自身は長崎日大高から国学院大、三菱重工長崎と進み、遊撃手や二塁手として活躍。大学時代は巨人・矢野謙次2軍打撃コーチ(45)と同学年、社会人時代には日本代表で長野久義外野手(40)とともにプレーした経験を持つ。教え子の浦田の巨人入団が決まり、「何かジャイアンツとの縁も感じました」と喜んでいた。

そんな久米コーチは九産大時代の浦田について、こう証言する。

「自分でコツコツ居残りで練習したり、寮に帰ってからもウエートトレーニングや体のケアをしっかりやっていると聞いていました。浦田に対して『もっと練習しろ』とか言った記憶はありません。ほかの選手には『もっとやれ!』ってバリバリ言っていましたよ(笑)」

大学生にとって、春休みと夏休みは練習時間を多く確保できる期間。午後4時頃に全体練習が終了すると、約1時間にわたって個別練習でノックを受けていたという。主体性に富んでいた浦田。自身の課題を分析し、「久米さん、今日は特守じゃなくてバッティングをやってもいいですか?」と練習メニューの変更を申し出たこともあったという。今何が自分に足りないかを常に考え、自発的に行動していた。

1年目の今季は22試合に出場して打率・208。プロ初安打、初打点もマークした。シーズン終盤は負傷離脱の吉川に代わり、二塁で先発。激しい2位争いの中でグラウンドに立った。クライマックスシリーズ(CS)ファーストステージでは、完全アウェーの中「逆に楽しみながらやります!」と代打で短期決戦の舞台も経験した。チームはCSで敗退し、来季への戦いが始まる。レギュラー奪取へ、浦田が2年目での飛躍を目指す。(原田優介)

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