【フェニックス(米アリゾナ州)24日(日本時間25日)=横山尚杜】米大リーグ、ドジャースの佐々木朗希投手(23)が右肩のインピンジメント症候群からメジャー復帰してダイヤモンドバックス戦の七回に2番手で登板し、1回を無安打無失点、2奪三振と好投した。日米を通じて初の救援登板。ポストシーズンに向けて、低調な救援陣の救世主に名乗りを上げた。チームは延長十一回、5―4で勝利し、ナ・リーグ西地区4連覇へのマジックナンバーを「1」とした。
最速99・8マイル(約161キロ)のうなりを上げる剛球が、ドジャースに希望を与えた。約4カ月半ぶりにメジャー復帰した佐々木が、3―1の七回に日米初の救援登板。1回を無安打無失点、2奪三振と好投してホールドを記録し、ベンチに戻るとロバーツ監督と固い握手を交わした。
「思ったよりも急だったので、緊張する余裕もなかった。スピードも出ていたし、制球もよかった。いい結果が出ているのでそこはポジティブに捉えていきたい」
先頭を三ゴロ、2人目を見逃し三振に仕留めると、3人目は外角低めの直球で空振り三振に仕留めた。右肩のインピンジメント症候群で5月中旬から負傷者リスト(IL)入り。メジャー最後の登板も5月9日のチェース・フィールドのダイヤモンドバックス戦だった。138日ぶりに帰ってきたマウンドで「患部の状態が万全になって球速が出せる体の使い方を見つけることができた」と下半身主導の投球フォームを取り戻し、本来の力強さが戻った。
不安定な救援陣の救世主として名乗りを上げた。佐々木の自信に満ちあふれた姿にロバーツ監督は「まるで別人」と称賛。「球威も以前より増している。試合に出られない日々や3Aでの登板を経て、ここに戻ってきた。彼の成長を誇りに思う」と目を細めた。
チームはこの日も3点リードの八回に同点とされるなど、救援陣の9月の防御率は5・67と壊滅的な状況。それでも志願して6年ぶりに救援登板したカーショーが、同点の九回を1回無安打無失点。2人の影響力について指揮官は「ビッグブースト(大きな増加)」と表現した。
救援投手陣の事情を考慮すれば、佐々木はポストシーズンでのロースター入りに前進した。次戦以降はさらに重圧のかかる場面も任されそうだ。救援では中2日の間隔を空けてきた佐々木は今後の連投について「コンディション的にいけると思う」とし、指揮官は「金曜日には待機させる」と中1日で再びマウンドに送る考えを示した。
チームは延長十一回の死闘を制し、ナ・リーグ西地区4連覇へのマジックナンバーを「1」とした。25日(日本時間26日午前4時40分開始)のダイヤモンドバックス戦は山本が先発登板する。
この日、フィリーズが勝ち、勝率でブルワーズとともにナ・リーグの地区シリーズ(5回戦制)から出場できるシードを得たため、ドジャースは30日(同10月1日)に始まるワイルドカードシリーズ(WCS=3回戦制)に回ることが決まった。ワールドシリーズ連覇へ、大谷、山本に加えて、佐々木が大きな鍵を握る。
★大谷、幻54号 惜しい!128メートル三塁打
「1番・DH」で出場した大谷は、5打数1安打で28試合連続出塁とした。一回先頭で内角直球を振り抜くと、白球は高々と舞った。本塁打王争いで3本差をつけられたシュワバー(フィリーズ)を追い上げたい中、惜しくも中堅フェンス上部を直撃する三塁打。続くベッツの犠飛で先制のホームを踏んだ。全30球場のうち28球場でなら本塁打という飛距離約128メートルの当たりで、自己最多9本目の三塁打とした。