十回を無失点に抑えガッツポーズする仙台育英・吉川陽大=甲子園球場(梶山裕生撮影) 第107回全国高校野球選手権大会第12日第1試合(17日、仙台育英3-5沖縄尚学=延長十一回タイブレーク、甲子園)仙台育英は沖縄尚学に敗れて8強入りはならず、2022年大会以来の優勝への道は断たれた。先発した左腕、吉川陽大投手(3年)は11回、151球を投げ抜く熱投も実らず。3-5の延長十一回、2死三塁で打席に入ると、涙をこらえられず。それでも中堅方向に鋭い当たりを打ったが、相手の好守に阻まれての二ゴロで最後の打者になった。
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仙台育英のラストバッターは延長十一回を投げ抜いたエース・吉川陽大投手(3年)だった。3-5の十一回2死三塁。涙を浮かべながら入った打席は二ゴロに。ヘッドスライディングをしたまま、立ち上がることができなかった。
「打力に自信のない自分を打席に立たせてくれた須江先生と練習を支えてくれた仲間の顔が浮かんできた。自分のピッチングで日本一まで連れていきたかった」
沖縄尚学の2年生エース・末吉との投手戦。延長に突入してもマウンドを譲らなかった。無死一、二塁から始まるタイブレークの十回も疲労を見せない投球を披露。力のある直球で押して無失点で切り抜け、ガッツポーズを繰り出した。10奪三振の好投で打線の援護を待ったが、味方の失策が絡んだ十一回に力尽きた。
十一回、二ゴロで試合に敗れ、審判に慰められる仙台育英・吉川陽大(下)=甲子園球場(梶山裕生撮影)背番号1は「ふがいない内容で負けてしまった」と唇をかんだが、須江監督は「彼は自滅することがなかった。点数では形容できないくらい素晴らしいピッチングだった」と151球の熱投をたたえた。進路は大学進学かプロか検討中。「仙台育英でなければ頑張れなかった」と高校野球をやり切り、次のステージでも腕を振り続ける。(橋本真緒)
◆プロ志望届を提出する意向を明言した今大会打率・417、1本塁打、2打点の仙台育英・高田「バッティングが一番の長所。そこを伸ばしていきながら、守備も安定させて走攻守そろった選手になりたい」