第107回全国高校野球選手権大会第7日第2試合(12日、岡山学芸館3―0松商学園、甲子園)兄の力を手に宿し、聖地に快音を響かせた。岡山学芸館の2年生4番・繁光広翔(こう)外野手が3安打1打点と全得点に絡み、2年連続の3回戦進出だ。
「1打席目から思い通りの打撃ができた。自分が4番として絶対に(走者を)返すぞという気持ちだった」
一回2死二塁で高めの直球を左前へ巧みにはじき返して先制に成功。三回は右前打、八回はしぶとく内野安打を放ち、追加点を呼び込んだ。
着用する打撃用手袋は、広島新庄の2番打者として2021年に春夏連続出場した兄・力輝さん(22)が使用していたもの。最後の夏が終わった後に「甲子園に行ったら、その時だけ使ってくれ」と弟に託した。「これを使っているとパワーをもらえます」とグラウンドで躍動する弟を一塁アルプス席から見守った力輝さんは「さすがですね。自分とはレベルの違う活躍をしている」と満面の笑みで喜んだ。
同校は19、24年の3回戦が最高成績。まだ見ぬ景色へ、背番号9は「8強以上を目標に掲げている。次の試合も自分が打って勝ちたい」と主砲の覚悟を口にした。(秋葉元)
■繁光 広翔 2008(平成20)年4月15日生まれ、17歳。広島・東広島市出身。小3から三永スピリッツスポーツ少年団でプレー。向陽中では東広島ボーイズに所属し、内外野手と投手で全国大会出場。岡山学芸館では1年春からベンチ入りし、24年夏の甲子園では3番で3試合出場し、打率・286(7打数2安打)。高校通算8本塁打。特技はリフティング、水泳。168センチ、72キロ、左投げ左打ち。背番号「9」