経産省で竹内真二政務官(左)に日産自動車を巡る要望書を手渡す横浜市の山中竹春市長=17日午後 日産自動車が神奈川県内2工場で車両生産を終了することに関し、本社がある横浜市の山中竹春市長は17日、経済産業省で竹内真二政務官と会談し、サプライチェーン(供給網)への影響が最小限になるように支援を求める要望書を提出した。部品を供給する中小企業が資金繰りをしやすい環境を整えることや、関係する自治体と連携することなどを求めた。
会談は冒頭の撮影時のみ報道陣に公開された。終了後に取材に応じた山中氏は「中小企業の従業員やその家族への影響を懸念している。政府には柔軟な対応をお願いしたい」と強調。会談で竹内氏は「雇用に与える影響などを国として目配りすることが重要だ」と応じたという。
日産は15日、神奈川県横須賀市にある主力拠点の一つ、追浜工場での車両生産を2027年度末に終了すると発表。子会社である日産車体の湘南工場(神奈川県平塚市)でも26年度末に生産を打ち切ることを明らかにした。
横浜市には日産の取引先が多く、山中氏は報道陣に「影響の大きいことを突然発表され、非常に遺憾だ」と訴えた。