6R、攻める森脇唯人(右)=大田区総合体育館(撮影・佐藤徳昭) プロボクシングのスーパーミドル級8回戦が19日、東京・大田区総合体育館で行われた。2021年東京五輪ミドル級代表で、アマチュア7冠の森脇唯人(28)=ワールドスポーツ=が、東洋太平洋ミドル級12位、韓国同級王者のベク・ハソ(34)=モンゴル=に3-0の8回判定勝ち。坪井智也(帝拳)以来、日本男子では史上10人目の8回戦でのプロデビュー戦を白星で飾った。
「勝ったんで、そこはちょっとほっとしています。課題ばかりです。倒しにいき過ぎた」
試合開始のゴングとともに飛び出し、いきなり強烈な右フックを浴びせてペースを握る。3回に左ジャブでダウンを奪ったが、その後は決定打を当てられず、仕留め切れなかった。ジャッジは77-74、78-73、79-72と全員が森脇を支持。勝者コールを受けると、左手で小さくガッツポーズした。
アマチュア時代は全日本選手権で5度優勝するなど活躍。東京五輪は2回戦敗退で、昨夏のパリ五輪出場を逃してプロ転向を決意した。昨年3月に自衛隊を退職し、8月にプロ転向を表明。当初は日本でプロライセンスを取得する意向はなく、米国を主戦場にするために複数のプロモーターと交渉を進めたが契約はまとまらず、高校時代から通っていた地元のワールドスポーツジム(東京・足立区)所属として、日本でのプロデビューを決めた。
5月20日に東京・後楽園ホールでA級(8回戦以上)プロテストを受験し、合格。国際大会金メダル相当のアマチュア実績で資格を得るA級での受験は史上4人目で、そのうち8回戦でデビューしたのは坪井に続いて2人目となった。
「世界チャンピオンになるのが目標。そこに向けてやってやろうという気持ちになった」
日本選手が世界王座を獲得した最重量階級は竹原慎二、村田諒太のミドル級。1階級上のスーパーミドル級で世界王者を目指す森脇は「少し休んだらすぐに米国に行ってきます」と米ネバダ州ラスベガスへスパーリング合宿に行くことを宣言した。
身長188センチの森脇のアマチュア戦績は118戦92勝26敗。ベク・ハソのプロ戦績は5戦3勝(2KO)2敗となった。(尾﨑陽介)