撮影に応じるブライアン・ノーマン(左)と佐々木尽=横浜市西区(撮影・佐藤徳昭) 大橋ボクシングジム(横浜市)は17日、ダブル世界戦など(19日、東京・大田区総合体育館)の前日計量を18日正午から横浜ベイシェラトンホテル&タワーズで、一般に公開して開催すると発表した。メインイベントではWBO世界ウエルター級2位の佐々木尽(23)=八王子中屋=が、2度目の防衛を目指す王者のブライアン・ノーマン(24)=米国=を相手に世界初挑戦する。
日本で同級の世界戦が行われるのは1989年12月以来、約35年6カ月ぶり3度目。佐々木が王座を奪取すれば、日本選手初の同級世界王者となる。激戦区の同級では過去に日本選手4人が計5度世界挑戦したが全敗。日本男子はミドル級以下ではウエルター級だけが世界王者経験者不在の空白階級だ。
セミファイナルは東洋太平洋ウエルター級王座決定戦で、同級7位の田中空(24)=大橋=と、同級3位の小畑武尊(26)=ダッシュ東保=が対戦する。初のタイトル戦となる田中がプロ4戦目で東洋太平洋王座を獲得すれば、日本男子では3戦目で王者に就いた堤駿斗(志成、フェザー級)、横山葵海(ワタナベ、スーパーフライ級)に次ぐ歴代3位タイのスピード記録。〝ハマ(横浜)のタイソン〟の愛称を持つ田中の強打は、日本ウエルター級元暫定王者の小畑に通用するか。
ほかにもIBF世界ライトフライ級王座決定戦を闘う同級1位のクリスチャン・アラネタ(30)=フィリピン=と、同級2位のタノンサック・シムシー(25)=タイ=ら興行に出場する全選手が登場する。一般公開での前日計量は海外ではよくあるが、日本では異例。一般観覧するには19日の興行の観戦チケットを提示する必要がある。
主催の大橋ジムの大橋秀行会長(60)は「来るべき9月に備えて」と4団体世界スーパーバンタム級統一王者の井上尚弥(32)=大橋=が9月14日に名古屋市のIGアリーナで、WBA世界同級暫定王者のムロジョン・アフマダリエフ(30)=ウズベキスタン=と王座統一戦を闘う興行の前日計量も同様に一般公開で行う意向を改めて示した。
井上が5月3日(日本時間4日)に米ネバダ州ラスベガスでWBA1位のラモン・カルデナス(29)=米国=の挑戦を受けた米興行大手トップランク興行の前日計量は一般公開で行われ、大勢のファンが詰めかけた。それを目の当たりにした大橋会長が5月28日に横浜BUNTAIで実施した主催興行の前日計量も一般公開。「すごく反響が良かった」と今回も一般公開を決めた。
そして、大橋会長は「また大きな会見を。今月じゃないね」と井上の次戦の発表会見を7月に行うことを示唆。IGアリーナの視察には「とっくに行っていますよ」と明かした。
興行はNTTドコモの映像配信サービス「Lemino」の有料プラン「Leminoプレミアム」で午後3時15分から独占生配信される。プロ戦績は佐々木が21戦19勝(17KO)1敗1分け、ノーマンが29戦27勝(21KO)2無効試合、田中が3戦3勝(3KO)、小畑が22戦14勝(6KO)7敗1分け、アラネタが27戦25勝(20KO)2敗、タノンサックが39戦38勝(34KO)1敗。
下記は全対戦カード。
▼メインイベント(WBO世界ウエルター級タイトルマッチ)
王者のブライアン・ノーマン(米国)vs同級2位の佐々木尽(八王子中屋)
▼セミファイナル(東洋太平洋ウエルター級王座決定戦)
同級7位の田中空(大橋)vs同級3位の小畑武尊(ダッシュ東保)
▼第5試合(日本フェザー級王座決定戦)
同級1位の大久祐哉(金子)vs同級2位の阿部麗也(KG大和)
▼第4試合(IBF世界ライトフライ級王座決定戦)
同級1位のクリスチャン・アラネタ(フィリピン)vs同級2位のタノンサック・シムシー(タイ)
▼第3試合(スーパーミドル級8回戦)
東京五輪ミドル級代表の森脇唯人(ワールドスポーツ)※プロデビュー戦vs韓国ミドル級王者のベク・ハソ(モンゴル)
▼第2試合(フェザー級8回戦)
日本同級15位の大橋蓮(大橋)vs東洋太平洋スーパーバンタム級11位のラン・コウコウ(中国)
▼第1試合(東日本新人王ライト級予選4回戦)
山口聖矢(大橋)vs木内凌祐(セレス)