延長十回一死、投ゴロ併殺を完成させる阪神・岩崎優=楽天モバイルパーク(撮影・松永渉平) (日本生命セ・パ交流戦、楽天3xー2阪神=延長十二回、3回戦、楽天3勝、15日、楽天モバ)執念の継投策で「0」を刻むも、最後に力尽きた。及川雅貴(24)、岩崎優(33)、湯浅京己(25)の3投手が回またぎでマウンドに上がるも白星には届かず。それでも今季初の複数イニング登板で無失点と好投した大黒柱・岩崎は、淡々と次戦を見据えた。
「もうみんなでやっていくだけなので。(疲労は)そんなの関係ないです。また来週しっかり投げます」
1週間も遠ざかっている白星へ、全てを出し切った。先発のD1位・伊原陵人投手(24)=NTT西日本=が2―2の同点の六回に降板すると、まずは及川がマウンドへ。ピンチを迎えながらも七、八回を無得点に封じてつないだ。
そして九回のマウンドには岩崎が。D1位・宗山(明大)から三振を奪うなど3人で片づけ、続く延長十回も続投した。1死から安打を浴びたが、この日適時二塁打を放っていた村林を投ゴロ併殺に仕留め2回無失点と任務完了。2021年10月9日以来の回またぎでも、得点は与えなかった。
なおも決着はつかず、延長十一回からは湯浅が登板。十一回は3人で片づけたが、十二回に1死から左翼線への二塁打、右前打、二塁への適時内野安打と3連打を浴びてサヨナラ負け。一丸となって白星に手を伸ばしたが、実らなかった。
この日の3投手の回またぎで、チームの救援投手の回またぎ回数は「25回」となり、巨人、ヤクルトと並びリーグトップタイの回数となった。6日に石井大智投手(27)が頭部に打球を受けて離脱。リリーフエースが1枚いなくなったしわ寄せが来ているといえる。虎は、今週の6敗のうち中継ぎ陣で4敗。疲労がたまってくるタイミングで、苦しい時期を迎えている。
指揮官は連日のサヨナラ負けにも「選手のいまのパフォーマンスの状態も見ながらですけど、精いっぱいやってくれたと思います」とかばった。以前「チームの心臓」と語ったリリーフ陣の頑張りが、セ・リーグ首位を支えているのは間違いない。仙台での執念を無にしないためにも、ホームに戻って最強虎投の姿を、取り戻す。(中屋友那)