延長十回、サヨナラ負けを喫して引き揚げる桐敷拓馬ら阪神ナイン(撮影・松永渉平) (日本生命セ・パ交流戦、楽天 5x-4 阪神=延長十回、2回戦、楽天2勝、14日、楽天モバ)たやられた…。阪神は楽天に4―5で延長十回サヨナラ負けを喫し、今季ワーストの5連敗となった。2点リードの七回に桐敷拓馬投手(25)が3失点するなど、自慢の救援陣がまたも崩壊。球団では、1976年以来、49年ぶりの5試合連続逆転負けの屈辱だ。藤川球児監督(44)は切り替えを強調したが、負のスパイラルに陥っている。
仙台に降り注いだ大粒の雨が虎党の頰をぬらす。5時間10分の激闘は目を覆いたくなる幕切れ。悪夢は終わらなかった。自慢の中継ぎ陣がまたも屈し、藤川監督は短い言葉を絞り出すしかなかった。
「あしたですね。とにかくしっかり。ファンの方も応援してくれている中で、選手たちも必死にやっていますから」
4-4で迎えた延長十回。7番手・岩貞が2死から連打で一、二塁のピンチを背負うと、最後は途中出場の石原に左前に運ばれる。果敢に前へ出た左翼手・森下のグラブをはじいた白球は芝を転々とした。今季最長となる5時間超の一戦に、藤川監督は今季最短の20秒で試合後の囲み取材を切り上げた。それだけ、ダメージの残る1敗となった。
岩貞は「これだけ長い試合で敗戦につながる投球をしてしまって申し訳ない。本当に申し訳ないです」と敗戦の責を負ったが、振り返るべきポイントは他にもあった。先発の大竹は1失点ながら五回で降板。2点リードで六回から継投に入ったが、いまの虎中継ぎ陣には不穏な空気が漂う。
それは最悪の形で現実となった。七回にマウンドに送り出したのは、10日の西武戦(ベルーナ)で4失点を喫して敗戦投手となった桐敷。それ以来のマウンドに復活の希望を託したが、願いは無情にも散った。無死一、二塁のピンチを背負うと、村林に右前適時打を浴びて1点差。続く小深田は犠打に自身の悪送球が絡んで満塁。浅村に同点打を許し、1死も奪うことなくマウンドを降りた。
「自分がまたやってしまった。切り替えて頑張るしかない」
4月中旬から15試合連続無失点と、ブルペン陣を支えてきた鉄腕に見え隠れする不安定要素。絶対的セットアッパーの石井の負傷離脱で生じた中継ぎ陣の亀裂は、埋まるどころか広がっている。桐敷が崩れた10日の一戦から、チームは今季最長の5連敗。さらに球団としては1976年以来、49年ぶりとなる5試合連続の逆転負けで、負の連鎖が止まらない。