中日に勝利してファンに手を振る西武・甲斐野央(撮影・福島範和) (日本生命セ・パ交流戦、西武1-0中日、3回戦、西武2勝1敗、15日、ベルーナD)西武がまたも1点差勝利。主役は、山川穂高のFA移籍に伴い人的補償でソフトバンクから加入2年目の甲斐野央(ひろし)投手(28)だ。
「先頭の入り、悪すぎでしょ。1球もストライクが入らないという…。でも、内容はどうあれ、結果ゼロで帰ってきたいなと気持ちを切り替えた」
1-0の八回に3番手で登板すると、先頭の村松にストレートの四球。それでも、最速159キロの直球で押しまくって後続を断った。これで球団新記録となる15試合連続ホールドポイント(HP)を達成し、防御率0・98。山田が0・47、ラミレスも0・96と救援陣の安定感が際立つ。昨季は20勝34敗だった1点差ゲームが今季は15勝7敗というのも納得だ。
それにしても、何たる奇遇。14、15日の試合は大人気アニメ「クレヨンしんちゃん」とのコラボイベントとして実施された中、14日は〝西武のしんちゃん〟長谷川信哉がお立ち台に上がり、この日は主人公・野原しんのすけの父と同じ名前「ひろし」の甲斐野がお立ち台に呼ばれた。「父の日に、そういう巡り合わせ。運がいいっスね」と破顔一笑だ。
自身も3歳の長男と生後2カ月の長女のパパ。「(長女の)夜泣きで毎晩起こされていますけど、心地のいい寝不足ですかね」と、ドジャース・大谷翔平の言葉を頂戴してにやり。そして、「僕のおやじが僕をこういうふうに(自由奔放に)育ててくれたんで、自分もおやじみたいに子供に接していけたらなと思います」と話した。
交流戦7勝5敗で、チームの貯金は今季最多タイの6。今年で20回目を迎える交流戦でパ・リーグで優勝していないのは西武のみだが、今年はチャンス到来だ。(東山貴実)