5月に米ネバダ州ラスベガスのMGMグランドで井上尚弥(左)と再会したノニト・ドネア プロボクシングのWBA世界バンタム級暫定王座決定戦(14日=日本時間15日、アルゼンチン・ブエノスアイレス)の前日計量が13日(同14日)、当地で行われた。元世界5階級制覇王者で同級5位のノニト・ドネア(42)=フィリピン=は117.9ポンド(約53.4キロ)、同級8位のアンドレス・カンポス(28)=チリ=はリミットの118ポンド(約53.5キロ)でパスした。
サッカーのアルゼンチン代表のユニホームシャツを着て登場したドネアは計量をクリアするとWBAの赤い帽子をかぶって、フェースオフ。両選手に声援が飛んだ。WBAの黒い帽子をかぶったカンポスはチリ国旗を羽織り、ガムを噛みながらレジェンドと目線を合わせた。その後、2ショット撮影を終えるとがっちりと握手を交わしてから別れた。
ドネアは約2年ぶりの再起戦がいきなりの世界戦。「コンディションはとても良い。ここに来られてとても幸せだ。いつもアルゼンチンを訪問したいと思っていた」と笑顔を見せた。直近2戦はスーパーフライ級のノンタイトル10回戦を闘って1勝1敗のカンポスは2度目の世界戦となる。
WBA世界バンタム級は正規王者だった堤聖也(29)=角海老宝石=が、左目の手術を受けた影響で医学的な理由などで防衛戦を行えない「休養王者」に認定され、暫定王者だったアントニオ・バルガス(28)=米国=が正規王者に昇格したばかり。バルガスは初防衛戦(7月30日、横浜BUNTAI)で同級3位の比嘉大吾(29)=志成=の挑戦を受ける。
ドネアは前回の4月度ランキングでWBA世界バンタム級5位に急にランクイン。カンポスは5月31日(日本時間6月1日)に発表された最新の5月度ランキングで、WBA世界同級8位にいきなりランクインしており、大いに疑問が残る暫定王座決定戦となる。勝者はバルガスvs比嘉の勝者との団体内王座統一戦に進むとみられるが、復帰した堤と正規王者の団体内王座統一戦が優先される可能性が高く、今後の展開は不明瞭だ。
この世界戦はWBAラテンアメリカ総会の最中に開催される興行のメインイベントとして行われる。プロ戦績はドネアが50戦42勝(28KO)8敗、カンポスが20戦17勝(6KO)2敗1分け、堤が15戦12勝(8KO)3分け、バルガスが21戦19勝(11KO)1敗1無効試合、比嘉が26戦21勝(19KO)3敗2分け。(尾﨑陽介)