九回、三塁打を放ち滑り込む大谷。最後の打席で見せ場をつくった(共同) 【サンディエゴ(米カリフォルニア州)11日(日本時間12日)=横山尚杜】米大リーグ、ドジャースの大谷翔平投手(30)がパドレス戦に「1番・DH」で出場し、5打数1安打1得点だった。九回に右中間への三塁打を放ち、8試合連続安打。その後、生還し、駄目押しの得点を生んだ。ド軍はナ・リーグ西地区のライバルに5―2で競り勝ち、2勝1敗でカード勝ち越し。デーブ・ロバーツ監督(53)のシリーズ全体を見据えた采配が光り、負ければ首位陥落だった一戦で王者の意地を見せた。
徹底マークをかいくぐり、駄目押し点を演出した。4―2の九回1死、大谷が右中間を真っ二つに破る三塁打を放った。一塁を回ると、加速して一気に三塁を陥れた。送球が足に直撃し、一瞬だけ痛みに顔をゆがめたが、2死一、三塁からスミスが放った右前適時打で悠々と生還した。
「第1戦が本当に重要だった。あの1勝を取ったことで後の2試合を1勝1敗でいいという展開に持ち込めた。皆が自分の役割を果たし、ストレスのかかる重要な時期を戦い抜けている」
ロバーツ監督は仕事をやり遂げ、顔には充実感が浮かんだ。同地区のパドレスに競り勝ち、シリーズ2勝1敗で勝ち越し。昨季のワールドシリーズ王者らしい百戦錬磨の戦いを見せた。延長戦にもつれた第1戦に8-7で勝利すると、第2戦は一転、序盤でビハインドを許した時点で試合を諦め、野手を登板させた(試合結果は1-11)。その分、前日に温存した救援陣を惜しみなく第3戦に投入した。3連戦全体を見据えた指揮官の大胆采配が奏功した。
昨季地区シリーズでドジャースに敗れたパドレスは〝大谷封じ〟に注力し、徹底マーク。第3打席を迎え、五回2死まで1失点だったバスケスの交代を決断。左腕モレホンを起用し、遊ゴロに封じた。第4打席を迎えた七回は左腕の松井を起用し、空振り三振。第5打席の九回も速球派左腕ペラルタを繰り出したが、大谷が意地を見せた。
今季新加入し、五回に同点ソロを放ったコンフォートは「ショウヘイに対する救援陣の投入を見ると、プレーオフに近い感覚の試合だった」と大谷に3打席連続で救援左腕をぶつけたパ軍・シルト監督の采配にライバル対決を実感。昨季の地区シリーズに続き、激しいつばぜり合いとなった。
大谷は6月4本目の長打こそ出たが、今季ワーストを更新する42打席ノーアーチ。得意の6月だが、2日に放った23号ソロ以降、本塁打から遠ざかっている。13日(同14日)からは0・5ゲーム差で2位に迫っているジャイアンツと再び首位攻防戦。家族と過ごす12日(同13日)の休養日で英気を養い、続く正念場を迎える。