一回、右翼フェンス直撃の適時三塁打で先制点をもたらした杉本(撮影・甘利慈) (日本生命セ・パ交流戦、オリックス4-2DeNA、3回戦、オリックス2勝1敗、12日、京セラ)オリックスはDeNAに4―2で勝ち、2カードぶりの勝ち越しを決めた。4番に入った杉本裕太郎外野手(34)が先制の適時三塁打を放つなど、チーム一丸で交流戦で負け知らずだったDeNA・バウアーを打ち崩した。100万円の臨時収入を力に変えた〝交流戦男〟が、後半の3カードでも大暴れする。
白球がフェンスに跳ね返る。100万円が、もうひと押しの力をくれた。〝交流戦男〟のオリックス・杉本が逆方向への強打で、交流戦で無傷だったDeNA・バウアーに土をつけた。
「(バウアーが)いい投手というのはわかっていたので、ちょっと開き直った。打てなくて当たり前ぐらい楽な気持ちでいった」
1回、オリックス・頓宮裕真の適時打で生還した杉本裕太郎=京セラドーム大阪(撮影・甘利慈)一回2死一塁で高めの直球を迷わず強振。右翼フェンス直撃の適時三塁打で出ばなをくじくと、頓宮も続いて2点目を奪った。火のついた打線は同点に追い付かれた後の四回に広岡が勝ち越し打。六回にはディアス(前アスレチックス傘下)がタイムリーを放ち、右腕をマウンドから引きずり下ろした。
目には目を歯には歯を、交流戦男には交流戦男を―。交流戦通算4戦4勝と負け知らずだったバウアーから攻略の突破口を開いた杉本もまた〝交流戦男〟だ。2022年に打率・391で首位打者に輝き、パ・リーグの優秀選手賞にあたる日本生命賞を受賞した実績がある。今季も同・364(33打数12安打)と絶好調だが、実際は「体は全然良くない。疲れているっす」と冗談交じりに笑う。
小林機械の看板=京セラドーム大阪(撮影・甘利慈)〝スポンサー〟の期待にも早速応えた。10日の同戦では五階席下の壁にある「小林機械」の広告に当たる特大弾を放っていた。試合後のヒーローインタビューでは「小林機械さん、テレビにいっぱい映ると思うので、なにかください!」と異例のおねだり。この日の試合前には同社を担当する球団職員から100万円をプレゼントされることを知り、心が躍った。「テンションがぶち上がった。お菓子とかがもらえるのかなと思ったけど、まさか100万円で」とえびす顔。自身3年ぶりの三塁打を含む2安打は「それ(100万円)のおかげかも」と声を弾ませた。
7試合ぶりに4番で起用されたが、打順にこだわりはない。追い求めるのは勝利につながる打撃のみだ。
「もう何番でもいいので、毎日試合に出たいという気持ちで頑張っています」
チームの順位は変わらず3位だが、ミリオン男のラオウがいれば、夏場の厳しい戦いも乗り越えられる。(織原祥平)