1回、適時二塁打を放つ巨人・坂本勇人=みずほペイペイドーム(撮影・渋井君夫) 巨人は11日、ソフトバンク2回戦(みずほペイペイ)に7―3で勝利。「7番・三塁」で出場した坂本勇人内野手(36)が1点を先取した一回2死満塁で左越えに3点二塁打を放った。交流戦通算67二塁打は鳥谷敬に並ぶ歴代2位、同330安打は青木宣親に並ぶ歴代3位。不振による2軍再調整から1軍復帰後、2戦で3安打4打点と頼れるベテランが状態を上げてきた。
練習日の訪問は、坂本のプロ入りから19年目で初めてのことだった。坂本が今季2度目の降格となって2日後の5月14日。川崎市のジャイアンツ球場で個別調整を行っていた教え子のもとに、青森・光星学院高(現八戸学院光星高)時代の恩師で、現在は茨城・明秀学園日立高を率いる金沢成奉監督(58)が日立市から人知れず会いに来た。
普段から連絡を取り合う間柄だが、「顔を見て話したかったんですよ」と金沢監督。悩む坂本を熱く励ました。
「もう一回、じっくりやれ。打撃はやっぱり下半身。血へどを吐くぐらい練習するんや。ファンはお前を待っているんやから、一日も無駄にするなよ」
坂本は12日間、試合に出場せず練習に専念。「今の自分があるのは監督さんのおかげ」と慕う恩師の言葉に従い、一日1000スイングを課した高2の冬のように、ウエートトレや打ち込みで鍛え直し、スイングの力強さを取り戻した。まな弟子の打撃をテレビで観ている金沢監督は「今はいい顔になった。若い頃とはまた違う、大人のギラギラした感じが出てきた」とうれしそうだった。(巨人担当キャップ・谷川直之)