BEYOOOOONDS・島倉りか(中央)=千代田区北の丸公園(撮影・土谷創造) 女性10人組アイドルグループ、BEYOOOOONDSの島倉りか(24)が9日、東京・日本武道館で行われた春ツアー最終公演で涙を潤ませ、グループとハロー!プロジェクトを卒業した。
アンコールだった。鳴りやまない1万人の〝リカちゃん〟コールに迎え入れられ、純白ドレスで登場したヒロインは「星の羊たち」を1人でしっとりと歌い上げた。
「ブルー・ライト・ヨコハマ」「亜麻色の髪の乙女」など昭和歌謡の名曲を世に放った作詞家、橋本淳氏、作曲家、筒美京平氏の黄金コンビによる楽曲だ。ハロプロの先輩、鈴木愛理(31)らが所属した3人組、Buono!の2008年発売のアルバム収録曲をあえて卒業ソングに選んだ。
島倉は「私はこれから昭和の楽曲を広める活動を中心に歌を歌っていきます」と宣言。その思いが卒業ソングに込められていた。
昭和歌謡好きは両親の影響だが、幼少の頃はアイドルを目指していたわけではなかった。16年に母親が勝手にモーニング娘。のメンバーオーディションに応募したことが人生の転機となった。
1度は落選したが、ずば抜けたルックスと才能を認められ、17年にハロプロ研究生に加入。BEYOOOOONDSの結成メンバーに選ばれ、19年にメジャーデビュー。日本レコード大賞最優秀新人賞に輝いた。
「アイドルになるとは全く想像してこなかった人生でしたが、こんなに素敵な未来になりました」。言葉をかみしめながら8年の芸能活動を振り返り、「ハロプロは想像していたよりも大変だったけど、アイドルのプロフェッショナルを学びました。こんなカッコいい場所で活動ができたことを誇りに思います」と胸を張った。
最新曲「Do-Did-Done」「あゝ君に転生」など全26曲を元気いっぱいに歌い踊い、10人最後のステージを完全燃焼した島倉は芸能活動をいったん休止。留学生活で充電期間を置き、昭和歌謡の伝道師として新たな歌手人生を歩み始める。