会見する白鵬翔氏=9日午後、東京都千代田区(撮影・岩崎叶汰) 大相撲で歴代最多45度の優勝を誇り、日本相撲協会を9日付で退職した元宮城野親方の白鵬翔さん(40)が9日、都内で会見を開き、退職に至った経緯や自身の思いを吐露した。
「このような事態を招いたこと、親方としてお詫び申し上げます。今の自分が置かれている状況を考えますと、協会の中ではなく、外の立場から相撲の発展に力を尽くした方がいいと。最終的には自分自身で決断した。いち相撲人として今までお世話になった日本相撲協会の外の立場から相撲を発展させたい」。退職について悔いはあるかと問われると「悔いは全くありません」と述べた。会見には黒のスーツ姿で臨み、終始落ち着いた様子を見せた。
事の発端は、宮城野親方時代の弟子だった元幕内北青鵬の暴力問題で2階級降格などの処分を受け、宮城野部屋が閉鎖。昨年4月に弟子とともに伊勢ケ浜部屋へ移籍したが、処遇などに不満を抱えていた。
相撲協会は伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)らが慰留したが、退職の意思は変わらなかったとしている。元宮城野親方は2日に「日本相撲協会の外の立場から、その発展に貢献していく決意を固めました」とコメントを出していた。
■引退後の宮城野親方
▼令和3年9月 現役引退。年寄間垣襲名。
▼4年7月 宮城野と年寄名跡を交換し部屋を継承。
▼同8月 部屋を旧東関部屋(東京・墨田区)に移転。
▼5年1月 両国国技館で引退相撲開催。
▼同3月 落合(現伯桜鵬)が新十両で初の関取誕生。
▼6年2月 元幕内北青鵬の不祥事で宮城野部屋の一時閉鎖決定。委員から平年寄へ2階級降格など処分。
▼同4月 弟子20人と伊勢ケ浜部屋に転籍。
▼同5月 部屋の閉鎖を理由に幕下以下4人が引退。
▼同6月 協会で預かり中だった退職願が受理され9日付で退職決定。