西田凌佑に勝利した中谷潤人=有明コロシアム(撮影・岩崎叶汰) プロボクシング興行「Prime Video Boxing13」(8日、東京・有明コロシアム)史上4例目となった日本人王者同士の世界2団体王座統一戦で、WBC世界バンタム級王者の中谷潤人(27)=M・T=がIBF王者の西田凌佑(28)=六島=に6回終了TKO勝ち。IBF王座を統一するとともにWBCは4度目の防衛に成功した。来年5月に東京ドームで計画されている4団体世界スーパーバンタム級統一王者の井上尚弥(32)=大橋=とのスーパーマッチにも大きく前進した。
ついに2つのベルトを統一した。中谷がWBC4度目の防衛に成功し、IBF王座も奪取した。
デビューからの31連勝は、亀田和毅(TMK)らと並ぶ日本記録。2015年4月のデビューから実に10年間勝ち続け、2020年11月の世界初戴冠以降は世界戦の舞台で白星を積み重ねている。
2月24日にダビド・クエジャル(メキシコ)に3回KOで防衛したリング上で、次の相手に西田を指名。「ベルトは後からついてくるものと思っている。しっかりやってきたことを発揮して、その結果ベルトもついてくれば。統一戦という舞台に立てることを感謝して、今まで積み上げてきたものを爆発させたい」と有言実行の勝利を挙げた。日本人同士の2団体統一戦は4度目で、過去3度はすべてWBC王者が勝っているが、中谷も伝統の緑のベルトを巻く王者の意地をみせた。
リングサイドではライバルたちが熱視線を送った。WBO同級王者の武居由樹(28)=大橋=とWBA休養王者の堤聖也(29)=角海老宝石。さらに来年5月のスーパーマッチが計画される4団体世界スーパーバンタム級統一王者の井上尚弥(32)=大橋=も姿をみせた。
「西田選手に勝つことだけを集中して練習に挑んできた」と先のことは口にせず2団体統一だけを考えていたが、これで期待は膨らむばかりだ。
次戦は井上と同じスーパーバンタム級に階級を上げる可能性もあり、夢の舞台に着々と向かっている。(塚沢健太郎)