タレント、高崎かなみ(27)が東京・池袋シネマ・ロサで公開中の映画「永遠の待ち人」(太田慶監督)で、魅力である明るいキャラクターから一転、不遇の妻役で新境地を披露している。
ロシアの文豪、ドストエフスキーの「白夜」をモチーフに制作。俳優、永里健太朗(37)の主演作で、仕事優先の生活で高崎演じる妻に去られたサラリーマン(永里)がショックで休職する中、帰ってこない恋人を3年も待ち続ける女性(北村優衣、25)と出会うことで生きることや愛の意味と向き合う物語だ。
アイドルオーディション「サンスポGoGoクイーン」の初代女王で、女優としても活躍中。今作では夫の妄想やフラッシュバックなどで現れる重要な役どころで、サンケイスポーツの取材に応じた高崎は「今までに演じたことのないような、心に闇を抱えながらも透き通るようなはかなさをイメージして演じました」と強調した。
役作りでは「気持ち的に陰に持っていくため、数日間は友人との連絡を絶って、カーテンを閉めた部屋でずっと『無』になって過ごしました」と説明。台本を読み、夫婦間の問題を想像しながら「個人的には誰とも会えずに悲しいという、うっぷんをためながら撮影に臨みました」と不満を抱える役柄に寄り添った。
夫婦けんかのシーンでは「私自身、あまりけんかはしないので、うちのお父さんとお母さん(のけんか)を思い出して参考にしました」と笑顔。「私自身は嫌なことがあっても『まぁいいや』ってあまり気しなくて、次の日には結構忘れることが多い」という性格から、「キャラクターの複雑な心境は自分で理解しつつも、正直、分からない部分は監督さんに相談しました」と謙虚な姿勢で丁寧に演じた。
昨年12月は東京・明治座公演「応天の門」に出演。持ち前の素直さで平安時代という設定にも柔軟に対応した。今作では「ファンの方には、いつもと違う演技で喜んでもらえると思う」と期待。女優としては「映像や舞台など活躍の場を広げていきたいです」と更なる飛躍を約束した。今作は12日まで池袋シネマ・ロサで公開予定。(山内倫貴)