延長十回、阪神・木浪聖也(中央)がサヨナラ打を放った(撮影・林俊志) (日本生命セ・パ交流戦、阪神1x-0オリックス=延長十回、1回戦、阪神1勝、6日、甲子園)よう打った!! 阪神はオリックスに1―0で今季2度目のサヨナラ勝ちを収め、貯金を同最多の12とした。延長十回、木浪聖也内野手(30)が一塁線を破る決勝打で息詰まる投手戦にけりをつけた。耐えてしのいで迎えたワンチャンスで〝満塁男〟が勝負強さを発揮。関西ダービー初戦を制して交流戦でも首位タイに浮上した藤川虎の勢いが止まらない。
泥臭くはじき返した打球が、一塁線を抜けていく。歓喜のウオーターシャワーの中心には、満面の笑みの木浪がいた。頭のモヤモヤを吹っ切ったひと振りで、死闘に終止符を打った。
「迷いがちだったときもあったが、目の前で申告敬遠されたので、もういくしかないと腹をくくった。勝ったことが一番よかったので、すごくほっとしました」
0―0の延長十回。1死二、三塁とチャンスを作り、坂本が打席に向かったところでオリックスベンチが動く。申告敬遠に「火が入りましたね」と木浪が燃えた。追い込まれながらも低めの変化球に食らいつき、試合を決めた。公式戦では、2023年5月3日の中日戦(甲子園)以来、自身2度目のサヨナラ打だ。これで今季満塁での成績は、打率・500、5打点。この日の2三振を含めて、4試合&20打席無安打だったが、虎の〝満塁男〟がここぞで勝負強さを発揮した。
木浪にとって、何としても勝利をつかまなければならない試合だった。九回に登板した石井が、広岡の打球を頭部に受けた。転々と三塁ファウルゾーンに転がったボールを、木浪が拾い上げて、二塁進塁を防いだ。
「もう目の前で当たっているところを見たので、大丈夫かなと。勝つことがいい報告だと思っているので、そこだけを考えてやっていました」
石井を心配しながらのプレーとなったが、自分にできるのは勝利を届けること。その思いを結実させ「病院に行っているとのことで、結果がいいようになるように願っている」と気遣った。