圧巻の奪三振ショーを見せたソフトバンクのリバン・モイネロ=神宮球場(撮影・長尾みなみ) (日本生命セ・パ交流戦、ヤクルト3xー2ソフトバンク=延長十回、1回戦、ヤクルト1勝、6日、神宮)12球団唯一の交流戦3連勝発進のソフトバンクは敵地に乗り込むも悪夢の延長サヨナラ負け。球団新記録とNPB歴代助っ人新記録となる1試合18三振を奪ったリバン・モイネロ投手(29)の熱投も勝利につながらなかった。
神宮の杜に詰めかけた鷹党から2度も悲鳴が上がった。2点リードの九回、中6日でマウンドに上がった抑えのオスナが先頭、中村悠に四球を与えると、続くオスナに同点アーチを許した。
延長十回には3番手の松本裕が武岡にサヨナラ弾を浴びた。試合後、小久保監督は「モイネロ続投」の決断を下さなかった理由を問われ「110球を超えて、(力を)振り絞って投げていると感じた」と説明。継投が失敗したことに「モイネロには申し訳ないことをした」と頭を下げた。
背信投球となったオスナも試合後、クラブハウスから最後に姿を見せ「モイネロは素晴らしい投球だった。申し訳ない気持ちでいっぱいです」とざんげ。カウント2-0から、ストライクを取りに行ったような形で痛打された場面を振り返り「あのクラスの打者だと致命傷になる…」と自省した。
一方で18奪三振の快投で球団記録だけでなく、外国人投手記録、左投手記録、交流戦記録も一気に更新し、日本記録タイまであと「1」に迫ったモイネロは記録について「知らなかったし、いつか誰かが破るもの」と意に介さず。九回のマウンドに立てなかったことも「シーズン中は健康で投げるのが一番だから」とうなずいた。(山戸英州)