ダイヤモンドバックス戦の9回、12号3ランを放ったドジャース・大谷=フェニックス(ロイター) ダイヤモンドバックス11-14ドジャース(9日、フェニックス)米大リーグ、ドジャースの大谷翔平投手(30)は「1番・DH」でフル出場し、11-11の九回に2戦連発となる決勝の12号3ランを右越えに運んだ。一回に中越え二塁打、二回には左中間へ適時二塁打も放ち6打数3安打4打点、2得点の活躍だった。本塁打数はメジャートップに並び、打率も・304に上げた。佐々木朗希投手(23)は先発して4回0/3を投げ2本塁打を浴びるなどメジャー自己ワーストの5失点。5安打3四死球で勝敗は付かず、2勝目はならなかった。プロ入り後初めて奪三振がなかった。球数は61で、防御率は4・72。ドジャースは7本塁打が飛び交う壮絶な打ち合いを制した。
ダイヤモンドバックス戦の9回、12号3ランを放つドジャース・大谷=フェニックス(ロイター)大谷が千両役者ぶりを示し、乱打戦にけりをつけた。九回に4連打で3点差を追いつき、11-11。なお1死一、二塁の勝ち越し機で大谷が第6打席を迎えた。代わったばかりの右サイドスローのトンプソンに、カウント1-2と追い込まれながら、4球目の内角低めのスプリットを鮮やかにすくい上げた。打った瞬間に本塁打を確信した大谷はバットを豪快に放り投げ、両手を上げながらゆっくりと走り出した。選手のパフォーマンスを映像で解析する「スタットキャスト」によると、右翼席中段に突き刺さったアーチの飛距離は426フィート(約130メートル)、打球速度は113マイル(約182キロ)を計測。生還した大谷は興奮冷めやらぬ様子で声を張り上げて、ナインに迎えられた。
一回先頭の大谷の第1打席は、今季1勝の左腕ロドリゲスと対戦。カウント2-1から外角のスライダーをはじき返し、中堅フェンスを直撃する二塁打を放った。これで今季最長を更新する7試合連続安打。ベッツも左前打で続き、無死一、三塁となり、1死後、4番・フリーマンの中犠飛で、三走の大谷が先制のホームを踏んだ。
日米通じて初めて、これまでより1日間隔の短い中5日で先発した佐々木。先制点をもらった一回の立ち上がりは、今季11本塁打の1番キャロルに外角スプリットを打たせて三ゴロ。ただ、2番マルテに内角高めの直球を右翼ポール際に運ばれ、同点本塁打を許した。1死後、4番ネーラーに右中間二塁打を打たれると、右打者の5番スアレスには2球目の外角直球を右中間席にたたき込まれ、2ランを浴びて3失点目。メジャー8度目の登板で初めて1試合2本塁打を許した。前夜に山本由伸投手(26)から満塁本塁打を放った6番モレノは真ん中低めのスプリットで右飛に打ち取った。
二回に6番のE・ヘルナンデスの6号ソロで1点差に詰め寄り、なお2死一塁で回った大谷の第2打席。1ストライクから内角高めの92・8マイル(約149キロ)を逆方向に飛ばすと、左中間を破る同点二塁打とした。
3-3の同点に追いついてもらった直後の佐々木の二回。先頭の7番グリエルを真ん中低めの直球で三ゴロ。8番トーマスには右前打を許し、9番ペルドモには右翼へ鋭い当たりを打たれるも右飛。キャロルは外角低めのスライダーで右飛に打ち取った。
三回に5番パヘスの2点打などで7-3と4点を勝ち越して、なお無死満塁で迎えた大谷の第3打席。カウント2-2から真ん中付近に浮いたチェンジアップに空振り三振だった。ただ、2番ベッツの中犠飛でド軍が8-3と点差を広げた。
打線の大量援護を受けて佐々木が三回のマウンドへ。前の打席でソロを打たれたマルテにはスプリットが内角高めに浮くも、右飛。3番のP・スミスは初球の内角低めの直球で押し込んで左飛、ネーラーも初球の96マイル(約154キロ)内角直球で詰まらせて二ゴロ。2番から始まる上位打線をわずか6球で三者凡退に抑えた。
佐々木の四回は、先頭のスアレスに左翼線二塁打を許したが、モレノは外角低めのボール球のスライダーで当たり損ねの遊ゴロ。1死三塁となり、グリエルを真ん中付近の直球で一ゴロに打ち取るも、三走が生還して4失点目。そこから連続四死球で2死一、二塁とピンチを招いたが、キャロルを外角低めのスプリットで中飛に打ち取った。
4点リードの五回2死で回った大谷の第4打席は、2番手右腕メナと対戦。メナが初球を投じる前に投球間の時間制限「ピッチクロック」の違反を取られ、大谷に1ボールが加えられた。ただ、フルカウント3-2から内角低めの「スイーパー」と呼ばれる横に大きく曲がるスライダーにバットが空を切り、2打席連続三振を喫した。
ダイヤモンドバックス戦の5回、降板した佐々木(11)をベンチでねぎらうドジャース・大谷(右)=フェニックス(ロイター)2勝目の権利をかけて五回のマウンドに上がった佐々木だったが、先頭のマルテを2球で追い込みながら、スプリットを制球できず四球。無死一塁としたところで、ロバーツ監督に交代を告げられた。8点の援護を受けながら5回を投げ切ることができず、佐々木はうつむき加減でマウンドを降りた。この後、2番手で登板した左腕バンダが無死満塁とされ、グリエルに満塁本塁打を浴びた。走者を1人出した佐々木は5失点となり、ド軍は8-8の同点に追いつかれた。
六回に1点を勝ち越されて、八回1死で回った大谷の第5打席は、4番手右腕ミラーと対戦。フルカウント3-2から外角スプリットに泳がされて、右飛だった。