パイレーツ戦の七回、9号2ランを放つカブス・鈴木=ピッツバーグ(ゲッティ=共同) 【ピッツバーグ(米ペンシルベニア州)1日(日本時間2日)=共同など】米大リーグ、カブスの鈴木誠也外野手(30)が敵地のパイレーツ戦に「3番・DH」で出場し、五回に勝ち越しの8号ソロ、七回は9号2ランと2打席連続で本塁打を放ち、2安打3打点でチームは8―3で快勝した。9本塁打はナ・リーグトップと1本差の2位タイ。打点28は同3位タイ、OPS(出塁率+長打率)・990は同4位。鈴木のバットが激しく火を噴いている。
1試合2発は早くも今季2度目。いずれも力強いスイングで左翼席に打ち込んだが、鈴木は「僕はホームランバッターではないので、1試合2本打てるのは奇跡に近い。忘れずにいてほしい」と笑った。
まずは五回。昨季の新人王でメジャー屈指の剛腕スキーンズから、先頭のスワンソンと、鈴木の前を打つタッカーが本塁打を放ち、2―2の同点で出番が回った。3ボールから真ん中高めに入ったスプリットを振り切り、このイニング3人目の柵越え。「ストライクを取ってくる場面で見逃してしまうと、相手がリズムに乗ってしまう。甘い球を一発で仕留められたのは良かった」と胸を張った。さらに七回は2死一塁から救援投手の変化球を完璧に捉え、9号をほうり込んだ。
自身が昨季更新した、日本選手の右打者最多21本塁打を大きく上回りそうな勢いだ。シーズン162試合に換算すると45本ペース。「周りに力の強い選手がいっぱいいる。彼らに負けたくないと思っていろいろ取り組んでいるんで、日本の時よりは力強く振れるようになったのかな」と、パワーアップの手応えを口にした。
パイレーツ戦の七回、9号2ランを放ち喜ぶカブス・鈴木=ピッツバーグ(AP=共同)パイレーツとの3連戦で12打数5安打、3本塁打、5打点を記録した。今季32試合を終え、打率・295、9本塁打、28打点、OPS・990とナ・リーグ打撃部門の上位にランクイン。いずれもドジャース・大谷翔平の数字(打率・287、7本塁打、10打点、OPS・950)を上回っている。
メジャー4年目。これまで着実に成績を積み重ねてきた。通算打点は221となり、日本選手では青木宣親(ブルワーズなど)の219打点を抜いて歴代4位となった。本塁打をあと1本打てば、日本選手では初めてとなる大リーグ1年目から4年連続での2桁本塁打となる。
カウンセル監督は「彼は強い男だ。美しいスイングを持った強い男だ。それだけだ。今、とにかく自信に満ちあふれている。彼にとっては本当に素晴らしい一日だった。2本目のホームランは大きかった」と絶賛した。ナ・リーグ中地区首位を快走するカブスの原動力となっている。
★地元紙も絶賛!!
地元紙シカゴ・サン・タイムズは鈴木が五回に本塁打を打った球は、スキーンズが開発した決め球『スプリンカー(スプリットとシンカーの混合球種)』だったと報道。「鈴木はスキーンズが〝特許取得済み〟のハイブリッド球種を、左翼フェンス越えに打ち上げた。本来、彼は強烈なラインドライブを打つ。ボールを球場の外へたたき出す強烈なコンタクトを見せる打者だ。今日は彼のキャリアで5度目のマルチホームランだ」と伝えた。
また、シカゴ・トリビューン紙は鈴木の好調の要因について「今季から加入した大砲タッカーの恩恵を最も受けているのが鈴木。前後に強打者が並んだことで、電撃的な活躍を見せている。レッドホット(絶好調)の鈴木がパワー打線を引っ張っている」と伝えた。