元日本ベトナム特別大使の歌手で俳優、杉良太郎(80)が、2024年9月の台風11号で甚大な被害を受けたベトナム東北部のカオバン省に衣類などの支援物資を届けたことが25日までに分かった。
台風11号は中心気圧935hPa(ヘクトパスカル)の記録的な勢力でベトナムに上陸。大雨と暴風の猛威などで死者300人以上の被害となった。中国国境と接する同省は主要産業の農林業が水害などに見舞われ、山岳地帯のため復旧作業が遅れているという。
杉の所属事務所によると、衣類が到着した拠点からは地元住民らが険しい山道を歩きながら一部の衣類を運び、近隣地域にも届けられているという。杉の活動に賛同する支援の輪は広がっており、杉の楽曲「花のふるさと」の舞台となった和歌山のハヤシ海運代表取締役会長の故・林典夫氏が調達した2トントラックで2台分の衣類もホーチミン市に到着。カオバン省に寄贈するという。
杉は阪神淡路大震災、東日本大震災、能登半島地震などでも支援活動を展開。18~23日にベトナムを訪問した。台風の被害を受けたイエンバイ省の学校の寄宿舎再建プロジェクトを推進するため寄宿舎建設予定地を訪れ、自身が推進する「ベトナム国民の健康と命を守るプロジェクト」の無料肝臓検査も視察。ハノイでは最高指導者で親交のあるトー・ラム共産党書記長、ルオン・クオン国家主席、ルオン・タム・クアン公安相ら要人と会談し、災害、教育、医療など多方面の分野で展開する支援活動への協力を呼び掛けた。