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DeNA・バウアー劇場再び ボーク判定にWhy? 557日ぶり日本復帰登板は3回2失点

DeNA・バウアーはボーク判定に不満をあらわにした=京セラドーム大阪(撮影・榎本雅弘)

(オープン戦、オリックス2-2DeNA、9日、京セラ)劇場の幕が上がった。DeNAに2季ぶりに舞い戻ったトレバー・バウアー投手(34)がオリックスとのオープン戦に先発し、3回5安打2失点(自責点0)。2023年8月30日の阪神戦(甲子園)以来、557日ぶりの復帰戦だったが、二回にはボークの宣告を受け、両手を広げて「Why?」といらだちを示す場面も。投球内容には手応えを示し、さまざまな感情が交錯した滑り出しとなった。

話題に事欠かないのが、いかにもバウアーらしい。力投あり、怒りあり。557日ぶりの復帰戦で劇場の幕が上がった。3回5安打2失点の投球内容を振り返る表情は冷静だった。

「初登板にしては、おおむね良かった。全ての球種がしっかり動いていた。こんなもんかな」

激高したのは二回だった。味方の失策にバント安打が絡み、無死満塁のピンチを背負った。二ゴロ併殺の間に先制点を許し、なお2死三塁。西野への1球目で審判にボークを告げられ、2点目を献上した。

二回を投げ終えてベンチにさがるバウアー(右)。左は山本祐大(撮影・榎本雅弘)

「Why?」。マウンドで両手を広げて不満を示し、何度も首をかしげた。投球プレートの前に置いた踏み出す左足を引き、走者がいながらノーワインドアップで投球。通訳を交えて説明を受け、大原チーフ投手コーチも駆け付けたが、納得できなかった。「1分ぐらいイライラしていた」と落ち着きを取り戻せず、試合再開後の1球目にはノーワインドアップで投げる動作を大げさに見せた上で最速152キロを計測。気持ちを前面に出して腕を振った。

メジャーリーグでは走者がいる場面でのワインドアップが申告制で認められている。右腕は打者の間合いを外す手段が増えるとの理由から、走者を背負いながら盗塁を警戒せずに済む場面でワインドアップを使ってきた。ただ、プロ野球は申告制を採用しておらず、認識に誤りがあった。

責任審判の福家審判員は場内アナウンスで「投球動作の変更によりボークを宣告した」と周知。試合後には「足がセットポジションの置き方だった。セットポジションからワインドアップに変えた」と説明した。公認野球規則では軸足(右足)をプレートに触れ、他の足(左足)をプレートの前方に置き、ボールを両手で身体の前方に保持して動作を静止したときはセットポジションとみなされ、足を後方に引くことはできない。バウアーは降板から間もなく「まだ理解できていない。しっかり確認したい」と振り返った。


一方で自責点0と投球内容は上々だった。昨年9月から母国の米国でキャリア最長のオフを過ごし、自身が所有する施設で毎週のように打者と対戦してきた。実戦感覚を養った上で2月末に来日。この日は次第に球威が増し、オリックス打線の打ち気をかわすように多彩な変化球を織り交ぜた。

バウアーの投球自体は3回2失点だった(撮影・榎本雅弘)

三浦監督は「上々の出来。問題はない」と信頼を寄せた。右腕は2年ぶりに舞い戻るシーズンに向けて前進。開幕2戦目となる29日の中日戦(横浜)に照準を合わせているとみられ、次回は14日からの楽天3連戦(横浜)で登板する見込みだ。

「160キロを今シーズンのどこかで達成したい。14歳の頃に160キロを投げるピッチャーになる目標を立てて、まだ投げることができていない。投げるまで引退できない」と新たな意欲も口にした助っ人。バウアー劇場の第2章は始まったばかりだ。(鈴木智紘)

★コンディションは確認

DeNA・大原コーチはバウアーの投球について「コンディションを把握できた。そこが第一だったので良かった」と振り返った。試合後には審判にボークの判定について確認。「右足がプレートに対して真横に設置している時点でセットポジションとみなされている。そこから足を引いているからボークという説明は受けた」と明かした。「セーフティーゾーンでやるしかない。整理して次回に備えたい」と語った。

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