ソフトバンクから巨人へのFA移籍が合意した甲斐拓也 巨人は17日、ソフトバンクから国内フリーエージェント(FA)権を行使した甲斐拓也捕手(32)と契約合意したと発表した。宣言残留を認めていたソフトバンクとの争奪戦の末、4年以上で総額10億円規模の大型契約を結んだとみられる。
通算1667試合に捕手として出場した阿部監督は「絶対的な司令塔がいれば、とてつもない安心感がある。そういう支柱が欲しい」と、捕手固定を理想としている。ソフトバンクで4度の日本一を正捕手として経験した司令塔なら、重責を託せる。
チームでは昨季、大城卓が125試合に捕手で先発し、打率・281、16本塁打で正捕手の地位を確立。阿部監督は就任1年目の今季も大城卓を起用していく考えだったが、打力で守備力をカバーできない状況を見るや、主戦を伸び盛りの岸田に替えた。菅野専属だった小林と大城卓との3捕手を併用し、リーグ優勝に導いた。28歳の岸田は成長過程にあるが、日本一奪回に挑む来季に勝つべく、日本球界で最も実績のある甲斐の獲得を望んだ。
もちろん、指揮官が自動的に捕手を甲斐で固定することはない。捕手陣で競争させることでレベルアップを図るだろう。控え捕手の小林が岸田や大城卓へ助言していたように、ベンチ内に経験豊富な捕手がいることはプラスにもなる。甲斐の加入は数字には表れないチーム強化の意味も持つ。(巨人担当キャップ・谷川直之)