地区優勝を決め記念写真におさまる大谷翔平(中央)らドジャースナイン=ドジャースタジアム(撮影・水島啓輔) ドジャース7-2パドレス(26日、ロサンゼルス)ドジャースがナ・リーグ西地区優勝を果たし、大谷翔平投手(30)はメジャー7年目で初の優勝となった。小早川毅彦氏(62)=サンケイスポーツ専属評論家=は得点圏における大谷の集中力を絶賛し、ワールドシリーズ進出の展望を語った。
優勝が迫ったシーズン最終盤での大谷の集中力には驚かされた。この日も0―2の六回に先頭打者として出塁。同点とした七回1死一、二塁で勝ち越しの右前適時打と完璧な仕事を果たした。
シーズン序盤では得点圏打率が伸びず周囲からの指摘もあったが、直近の得点圏は11打数10安打。明らかに勝負強い打者だ。シーズンを通した歴史的な活躍は見事という他ないが、ポストシーズンで戦う姿も早く見たいと思わせてくれる試合だった。
シーズン100勝には届かなかったが、ドジャースにとっては印象深いシーズンになったのではないか。序盤は順調だったが、故障者が増加したのと同時にパドレス、ダイヤモンドバックスの追い上げを受け、重圧を背負う中でのプレーだった。ただ、そうした環境下になればなるほど、大谷がプレー中に見せる感情表現が豊かになったことが彼の本質。大観衆の前で自分を表現する姿は素晴らしかった。
ド軍はポストシーズンからが本番という見方もできる。ワールドシリーズ進出に向けて最大のライバルはフィリーズ。打力ではドジャースが勝るが総合力に優れ、熱狂的なフィラデルフィアのファンもチームに勢いをもたらす。その前にはワイルドカード争いでトップを維持するパドレスとぶつかる可能性もある。今回の3連戦では勝ち越したが、シーズンでは負け越しており、苦戦を強いられるだろう。
先発投手陣が苦しいド軍だが、この日先発したビューラーの好投は大きな収穫だ。ポストシーズンの先発はフラーティ、山本、ナック、ビューラーと何とか頭数はそろった。大谷を中心とする打線がどれだけ真価を発揮できるかだ。