ヤクルト・高橋奎二 =神宮球場(撮影・長尾みなみ) (セ・リーグ、ヤクルト6-3広島、15回戦、広島10勝5敗、17日、神宮)今回、結果が出せなければ、次回はない…。2戦続けて7失点を喫していた高橋から、〝背水〟の思いが伝わってきた。
ていねいに投げろ、とよくいわれる。ていねいさをはき違えたら、きわどいコースを狙うがあまり、ボール先行でカウントを悪くして、ストライクを欲しがっては痛打される。それでは元も子もない。実際、そういうシーンを目にしてきた。
本当に求められるのは、あくまでストライクゾーンの中で、ていねいに投げること。もちろん、ストライクで勝負する強い気持ちと球威も、大前提。高橋はそれができる投手なのだ。
一回に先取点をもらっても、守りに入るのではなく、攻めに徹していた。六回には1番から始まる攻撃を、わずか6球で三者凡退に仕留めた。向かっていく姿勢とテンポのよさが、その裏の5得点を呼んだといっても過言ではないだろう。
終盤まで1点を争うような展開でも、このピッチングを貫いてもらいたい。(サンケイスポーツ専属評論家)