サンスポ

性別論議の台湾選手が「金」 女子57キロ級/ボクシング

パリ五輪ボクシング女子57キロ級の表彰式で、金メダルを掲げる台湾の林郁婷=10日、パリ(ロイター=共同)

パリ五輪第16日・ボクシング(日本時間11日、ローランギャロス)女子57キロ級で性別論議の渦中にある台湾の林郁婷(28)が10日、決勝でポーランドのユリア・シュレメタ(20)を5―0で破り、金メダルを獲得した。

林は試合後の記者会見で「常に対戦相手のことに集中してきた。(論議については)コーチから断片的にしか聞かされておらず、状況がよく分からない」と述べた。表彰台では涙を流し、何度も目をぬぐった。

シュレメタは記者会見で、林の性別論議について英語で問われたが、ポーランド語の通訳がいなかったためか首を横に振って「ノー」と答えるにとどまった。

林は、女子66キロ級で金メダルを獲得したアルジェリアのイマネ・ヘリフと同様、国際ボクシング協会(IBA)が主催した昨年の世界選手権で性別適格検査が不合格となったが、国際オリンピック委員会(IOC)は今大会への出場を認めた。

台湾の頼清徳総統は試合結果を受け、フェイスブックで「林は試合前からIBAに一連の悪意ある攻撃を受け、他の選手よりも多くの圧力を受けた」と指摘した上で、影響を受けずに林が闘ったことをたたえた。

論議について、台湾側はIBAが誤った情報を発信し続けているとして、法的措置も辞さないと警告を発している。2人の五輪出場を巡りインターネットなどで非難や中傷が巻き起こっていた。(共同)

©2026 SANKEI DIGITAL INC. All rights reserved.