(日本生命セ・パ交流戦、阪神3-0西武、3回戦、阪神3勝、9日、甲子園)先制劇の興奮が収まらない甲子園を、前川がさらに盛り上げた。一、二塁間を破る打球を見届け、左手を力強く握ってガッツポーズ。2番に入って初の猛打賞で、打線を活性化させた。
「2打席目(三回2死二塁)は得点圏で打てていなかったので、4打席目は打ててよかった」
見せ場は七回に中野の2点三塁打が飛び出した直後。先発・渡辺のスプリットを捉え、中野が3点目のホームを踏んだ。この日の才木にとっては十分過ぎるリードを作る一打となった。
一回に中前打、六回には右前打を放ち、この適時打が3安打目。続く八回2死満塁でも右翼へ大きなフライを放ったが…。背走して追った長谷川がフェンスに激突しながら捕球し、プロ入り後初の1試合4安打は惜しくも逃した。岡田監督も「完璧抜けたと思ったけどなあ、よう捕ったな、あれな」と驚く〝実質4安打〟で状態の良さを存分に示した。
〝2番稼業〟が板についてきた。5日の楽天戦(甲子園)から5試合続けて2番で起用され、打率・368(19打数7安打)、3打点。「ケースバイケースだと思っている。頭を整理しながら」と、進塁打など状況に応じた打撃を心掛ける。指揮官も「使うよ、そら」と2番で継続起用する意向を示した。
無安打無失点投球を続けていた才木が八回に治療でマウンドを離れた際は、外野で入念にストレッチ。「緊張しました。ストレッチして、リラックスしようとしていました」と初々しく振り返った。偉業に立ち会うことはできなかったが、白星にはしっかり貢献。力強く前を見つめた。
「また週明けちゃんと切り替えて、もう一回、ゼロからスタートしたいと思います」
連勝中の勢いをさらに加速させるべく、上位で打線をつなぐ。(邨田直人)