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【センバツ】高崎健康福祉大高崎が王手! 〝野球一家〟の高山裕次郎が名誉挽回の決勝二塁打

健大高崎は春夏を通じて初の決勝進出を決めた=甲子園球場(根本成撮影)

第96回選抜高校野球大会第10日第1試合(30日、甲子園)準決勝2試合が行われ、高崎健康福祉大高崎(群馬)が昨秋の明治神宮大会を制した星稜(石川)を5―4で破り、春夏通じて初の決勝進出を果たした。父は元プロ野球選手で現広島スカウト、兄は高校通算47本塁打を放った強打者と野球一家の高山裕次郎内野手(3年)がミスを取り返す決勝の適時二塁打を放った。群馬県勢としては春は69年ぶりの決勝進出で初制覇を狙う。昨年準優勝の報徳学園(兵庫)は中央学院(千葉)を4―2で下した。決勝は31日午後0時半から行われる。

七回に決勝の適時二塁打を放った健大高崎・高山裕次郎(根本成撮影)

二塁塁上で自然と大きなガッツポーズが出た。2-3で迎えた七回に追い付き、なお2死三塁で3番・高山。フルカウントで星稜エースの佐宗が投げた真ん中やや外寄りの直球を流し打ちし、左翼線へ適時二塁打。決勝点をたたき出した。

「チャンスで回ってきて、ここでかえしてやろうという強い気持ちを持って打席に立った」

高山は殊勲の第4打席を振り返った。第1打席で送りバントを失敗して併殺打に倒れており、挽回に燃えていた。父・健一さん(52)は広島、西武で内野手としてプレーし、現在は広島スカウト。兄・遼太郎さん(23)は高崎健康福祉大高崎で通算47本塁打を放った左の強打者で、現在は富士大に所属している。

高校1年時、兄にチャンスで打席が回ってきたときの心構えを尋ねたことがある。兄は「受け身になるんじゃなくて、俺が打ってやるぐらいの気持ちでやれ」とアドバイス。高山はその言葉がとても印象に残っており、この日もチャンスで迷いがなかった。

父や兄と比較されることへのプレッシャーはある。だが「自分に自信をつければ、そういったプレッシャーの中でもプレーできる」と自主練習を積み重ねた。昨年10月の関東大会後に中堅手から二塁手へコンバートされた。「一番力を入れてきた」という守備でも、今大会無失策の堅守でチームを支える。「兄を超えたい」と同じ健大高崎に入学した高山。兄は2017年の選抜大会に出場し、準々決勝で敗退。チームの結果では兄を超えた。

31日の決勝では昨年準優勝の報徳学園(兵庫)と対戦する。昨年大会では初戦の2回戦で2-7と敗れた。「昨年の借りを返したい」と大会前から対戦を望んでいた相手だ。「チームの目標は日本一。そこを取ったらしっかりと満足できると思う」。リベンジを果たし、悲願の初優勝を成し遂げる。(尾﨑陽介)

■高山 裕次郎(たかやま・ゆうじろう) 2007(平成19)年1月8日生まれ、17歳。前橋市出身。小1で野球を始め、小学生時代は軟式の前橋北部スターズに所属し、小5で投手兼遊撃手として全国大会8強。中学生時代は前橋ボーイズでプレーした。高崎健康福祉大高崎高では1年春の県大会からベンチ入り。遠投105メートル。50メートル6秒5。右投げ左打ち。173センチ、74キロ。将来の夢はプロ野球選手。


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