(オープン戦、オリックス3-1ヤクルト、10日、京セラ)ヤクルト・阪口皓亮(こうすけ)投手(24)が10日、オリックスとのオープン戦(京セラ)に八回から5番手で登板し、1回を三者凡退に抑えた。昨年7月にDeNAからトレードで加入した右腕は、投手の基本ともいえる直球を封印し、ツーシームやカットボールなどの変化球のみの組み立てで打者を翻弄。独自のスタイルで結果を残し、開幕1軍入りをアピールした。
きれいな真っすぐはもういらない!? 動くボールを駆使して、打者を翻弄した。八回にマウンドに上がった右腕の阪口が、変化球のみの組み立てで1回を三者凡退。直球は一球も投げない独自のスタイルで打者を封じた。
「(真っすぐは)今日、一球も投げていないです。スピードガンと勝負しているわけではなくて、相手打者をどう翻弄できるかだと思うので」
先頭の福永をツーシームで遊飛に打ち取ると、その後は2者連続三振。昨季終了後から取り組む横に鋭く大きく曲がる変化球「スイーパー」を決め球とし、ゴンザレスを見逃し三振、野口を空振り三振に仕留めた。
この日の球数は10。投げた球種はツーシーム、カットボール、カーブ、スプリット、スイーパーだった。投手の基本ともいえる直球の封印。伊藤智仁投手コーチと話し合う中で挑戦が決まった。
「僕の球質的に今、ツーシーム、カットボールを主に取り組んでいる。智さんと話して、もう真っすぐはなしで、145キロくらいの球速で投げていこうと」
昨秋から習得に励むツーシームは、球速が145キロ前後。右打者に食い込むように変化する球で、反対方向に曲がるカットボールと球速帯が変わらない。150キロ超の直球よりも「145キロぐらい(の球速の方)がカットと〝いいあんばい〟になる」と説明した。
「求められているところは、困ったときに長いイニングを投げられる位置だと思う。信頼して出してもらえるように、コツコツ抑えていくのが大事」。開幕1軍へ、〝ムービング阪口〟が存在感を示した。(武田千怜)