移籍デビュー戦で2ランを放つドジャース・大谷翔平=グレンデール(撮影・蔵賢斗) (オープン戦、ドジャース9―6ホワイトソックス、27日、米アリゾナ州・グレンデール)米大リーグ、ドジャースの大谷翔平投手(29)が、オープン戦初出場で本塁打を放った。速球に差し込まれながらも左越えへ運び、サンケイスポーツ専属評論家の小早川毅彦氏(62)は「見事にバットを振り切っていた」と驚きを隠せなかった。
大谷の第3打席、フルカウントからの6球目は内角寄りの約153キロの速球。差し込まれてポイントが後ろ(捕手寄り)にずらされたが、見事にバットを振り切って左越えに運んだ。驚き以外の何物でもない。
ポイントがあれだけ後ろになると、普通はあんなに飛ばない。打球の勢いそのものは凡打だが、振り切ることによって、衝撃(力)を球にぶつけて飛距離が出る。続くフリーマンも同じような捉え方をしたが、平凡な左飛。メジャー通算321本塁打の強打者をもってしてもこれが精いっぱいで、本塁打にできる大谷のすごさが際立った。
第1打席は1ボールからの2球目を豪快な空振り。第2打席は初球を打って二ゴロ併殺打に倒れたが、球をきっちり捉えてタイミングも合っていた。本塁打を放った第3打席も初球はファウル。どの打席も積極的にファーストストライクを打ちにいっている。
今後は開幕まで、いろいろな投手と対戦し、球の軌道やタイミングをチェックしていくと思う。大谷は開幕までに50打席が必要というが、「そんなに必要なの?」というのが正直な感想。それほど力強いスイングができている。二ゴロを打った後の走り方をみて、走塁も問題なさそうだ。
試合中は今季から同僚になった山本と、ベンチで会話していた。昨季まではチームメートと短い言葉は交わしても、話し相手となると水原通訳しかいなかった。試合中に野手、投手それぞれの立場から話をすることによって、自分の中で新たな発見が生まれることがある。これもプラスの効果が期待できる。(サンケイスポーツ専属評論家)