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阪神育成D2位・福島圭音、17日に異例の「飛び級」1軍対外試合デビュー 開幕支配下へ、出世ロード走る!

走塁練習でスライディングする福島圭音。2024年の岡田虎の切り札となる(撮影・松永渉平)

阪神春季キャンプ(16日、沖縄・宜野座)いざ、開幕支配下へ! 阪神の育成ドラフト2位・福島圭音外野手(22)=白鷗大=が16日、1軍の沖縄・宜野座キャンプに合流。17日の練習試合・楽天戦(宜野座)で、育成枠ルーキーとしては異例の1軍戦での対外試合デビューを飾る。韋駄天の先輩、近本光司外野手(29)への〝密着取材〟も行い、駆け出す準備は万端。ここから出世ロードを突き進む。

戦いを前に、声がかかった。そして、すぐに送り出される。指揮官が求めるスペシャリストになれるか、なれないか-。勝負が始まる。1軍に合流したばかりの「虎のケイン」こと福島が、対外試合初戦への並々ならぬ決意を口にした。

「挑戦していくだけです。1発目でスタートを切ることが大事だと思う。もう目の色変えてやるしかないと思います」

育成D2位ルーキーが、はい上がって宜野座へやってきた。大きな荷物を引きずり、引き締まった表情で球場入り。すると、まずは練習前の円陣でいきなり〝ヒット〟を飛ばした。先輩らを前にしても臆さず「(名前の由来の)ケイン・コスギさんに負けないように頑張っていきます!!」とあいさつ。爆笑をかっさらった。この度胸と快足で、実戦でも抜群のスタートを決める。

練習開始前、ナインの前であいさつをする福島圭音。ケイン・コスギに負けないと言い切った(撮影・松永渉平)

岡田監督もチームの今季初の対外試合となる、17日の練習試合・楽天戦(宜野座)での福島の起用を明言。「戦力としておもしろい存在やからな。武器があるからな」と終盤での代走、守備固めで起用していくと語った。育成枠ルーキーが2軍戦に出場しないまま1軍戦でデビューするとなれば異例で、まさに「飛び級」だ。この場面で走れるのか、守備固めはできるのかと試され続ける期間になることは間違いない。だが、それらをクリアしていけば指揮官が「可能性あると思うよ」と語っていた通り、開幕前の支配下登録は現実のものとなる。


1軍の主力らと汗を流すのも初めて。胸いっぱいに吸った宜野座の空気は〝濃すぎ〟るものだった。特に近本とは多くの時間をともに過ごし、すべての瞬間が学びと刺激に満ちていた。同じ班になった打撃練習ではケージの真後ろから見つめた。「独特な雰囲気を感じた。鋭い打球を放っていたので自分も見習わないといけない」。そのまま走塁も、個別練習の特守もともに行い、虎が誇るリードオフマンを質問攻めにした。

この日、2軍は練習試合の中日戦(読谷)を戦っていたが、岡田監督はケインを宜野座に呼び寄せた。実戦漬けとなってしまう前に、ケインに1軍のプレー、1軍選手の練習を見させておきたいという〝英才教育〟に他ならなかった。「一緒にやったらだいぶ違うというか、絶対プラスになると思うからな。徐々にそないしてなじんでいったらいいよ」と親心を覗かせた。あとは、結果で示してもらうだけだ。

50メートル5・8秒の快足を誇り、紅白戦2試合では4打数2安打2打点1盗塁と結果を残した。近本の背を追い、126番のユニホームを脱ぎ去る勢いで、駆けていく。

「早く2桁(の背番号)になって、一緒の舞台で戦えるように。少しでも近づけるように頑張っていきたい」

ファイト一発。やるしかない。すべて鍛えれば君もパーフェクトボディ-。ケインが岡田虎のパーフェクトな切り札になる。(中屋友那)

阪神・近本光司の打撃練習に目をやる阪神・福島圭音。走攻守のすべてを吸収しようと見つめた(撮影・渡辺大樹)

★近本も「すごいうまい」

近本は福島の積極的な姿勢に「よく質問してくるな…と」と圧倒されたようすだった。3年連続でゴールデングラブ賞を受賞している名手も福島の守備には光るモノを見たといい「背走の姿勢がいい。ちゃんと走れる姿勢でボールも見ることができていたので、すごいうまいなと思いました」と高く評価した。

■福島 圭音(ふくしま・けいん) 2001(平成13)年10月6日生まれ、22歳。埼玉・秩父市出身。名前の由来は母が俳優ケイン・コスギのファンだったから。小学3年から秩父ドリームズで野球を始め、秩父一中では軟式野球部で遊撃手。聖望学園高では2年から外野手。甲子園出場はなし。白鷗大では23年春の関甲新学生リーグ戦で新記録の20盗塁、打率・526で首位打者を獲得。50メートル5秒8。171センチ、72キロ。右投げ左打ち。年俸300万円。背番号「126」

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