サンスポの直撃インタビュアーとしてもおなじみの、追手門学院大学客員教授でフリーアナウンサー、梅田淳氏(63)のコラム「梅ちゃん先生」(月1回予定)。2024年は震災に事故とつらい幕開けとなったが、29年前の阪神大震災からの復興を振り返りながら「頑張ろう日本!」と声を大にした。
遅ればせながら2024年始まりのご挨拶を申し上げます。そして私は6日前にまた1つ歳を重ねました。毎年のことですが、今年も本当に沢山の方々からお祝いメッセージを頂き、この機会をお借りして心より御礼申し上げます。
私が産まれた1月10日という日は、十日戎という七福神の恵比寿様を祀る神社の祭礼で特に西日本では、商売繁盛を願って多くの人々が参拝し、縁起物を飾った笹や熊手を授かるおめでたい日とされ、多くの神社では声高らかに「商売繁盛で笹持ってこい!」が響き渡るいわゆる「縁起良き日」なんですが…今年はとてもそんな気分では過ごせませんでした。
「地震大国日本」に生きている以上やむを得ない、避けては通れないこととはいえ…何も元日に、しかもまた寒い北陸に! この世に神も仏もないものか? 怒りに近い感情に身体が震えました。私事で恐縮ですが、この13年間神戸ポートピアホテルで行われている正月三が日のイベント司会者として新年を迎えるというルーティンなんです。ですから今回地震が発生した元日の午後4時10分、新神戸からの新幹線車内にいました。
新大阪の手前で緊急停止。「只今、大きな地震発生との一報があり、この列車は一旦停車します。なおこの後車内の電源が全て停止しますご注意ください!」とのアナウンス。乗客は一斉にスマホを手に取り、私もNHKのニュースを確認して地震を知りました。車窓から見えた電線は揺れていました。ざわつく真っ暗な車内で発車までに過ぎた時間はたったの29分でした。とても長く不安な時間でした。
そして翌2日には羽田空港で日本航空516便が、着陸した直後に海上保安庁の航空機と衝突という衝撃的なニュースも飛び込んできました。何という新年のスタートでしょうか。今年はよほど慎重に動かねばならない気がします。
調べてみると…辰年は陽の気が動いて万物が「振動」するので、活力旺盛になって大きく成長し、形がととのう年だといわれています。また、たつ(竜、龍)は十二支の中で唯一空想上の生き物で、権力や隆盛の象徴であることから「出世や権力に大きく関わる年」と言われているそうです。いったい今年何が起きるのか? 気持ちがざわつきます。
さて、17日は「阪神淡路大震災」から29年。日本はそれ以降も東日本、北海道、熊本、そして今回は能登半島と、次々地震にむしばまれ、疲弊してきました。ただ各地とも絶望の淵からはい上がり復興復活を成し遂げているのも事実です。日々伝わる現場からの惨状に胸が締め付けられながらもよみがえる29年前の記憶…。耐え忍び、気持ちをひとつに踏ん張っていた中で、希望の言葉が生まれました。
「頑張ろうKOBE!」。この年の奇跡的なオリックス優勝への道を支えたこの言葉が、復興への大きなきっかけになったのは間違いありません。この時「スポーツは魔法の力を持っている!」。オリックスを追いかけ、実況放送を必死にお届けしながら確信しました!
改めて24年は「辰の年」…。パリ五輪が、そして海の向こうの大谷翔平や山本由伸、阪神タイガースやオリックスバファローズが、必ず能登半島に「魔法の力」を与えてくれます!
「頑張ろう日本!」。そして「頑張ろうNOTO!」。心をひとつに。
■梅田 淳(うめだ・じゅん) 1961(昭和36)年1月10日生まれ、63歳。岐阜市出身。日大芸術学部を卒業後、83年に関西テレビ入社。ハイテンションのアナウンサーとして人気を集め、2003年には阪神優勝の実況も務めた。04年3月末に退社。現在はバラエティー番組やスポーツリポーターなどとして活躍。追手門学院大学客員教授。