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【上田二朗 サブマリン斬り】両先発の明暗分けた〝ストライクゾーンの変化〟 力で押し切ったオリックス・宮城、まともに影響受けた阪神・西勇

試合を作れなかった西勇。制球力勝負の右腕にとっては厳しいジャッジだった(撮影・長尾みなみ)

(SMBC日本シリーズ2023、オリックス8-0阪神、2回戦、1勝1敗、29日、京セラ)初戦のお返しとばかりにオリックスが阪神を圧倒した。阪神OBでサンケイスポーツ専属評論家・上田二朗氏(76)は試合のポイントに、四回あたりからごくわずかだがストライクゾーンが狭まった市川貴之球審(42)のジャッジを挙げた。この微妙な変化に、持ち前の球の力で押し切ったオリックス・宮城に対し、阪神・西勇は両サイドを生かす投球パターンが崩れたという。勝敗の分岐点をプロフェッショナル目線で解説する。

四回、西勇の宗への外角球もボール判定された

球審の判定は絶対であり、それを否定してはいけない。ただ、人間が判定している以上、微妙な変化が生じ、それに対応していくのも、プロ野球の投手の宿命だ。

この試合の途中、ほんのわずかではあるが、市川球審のストライクゾーンが狭くなった。そんな気がしたのは四回あたりだ。

影響を受けたのは西勇だった。ギリギリのコースでストライクを取り、左右の揺さぶりを生命線とする西勇にとっては、厳しかった。ストライクを投げたいから、どうしても少し内よりに投げることになる。四回2死から宗に与えた四球は、影響を受けた結果だ。さらに、少し甘くなった変化球を、オリックス打線がうまく拾ってヒットにした。この回の3失点だ。

オリックス・宮城大弥=京セラドーム大阪(撮影・長尾みなみ)

対する宮城も、条件は一緒だった。微妙にストライクゾーンは狭まっていた。が、宮城の場合は球に力がある。持ち前の強いボールで、打者を押し込んだ。これは、両サイドで勝負する西勇にはできない。力で阪神打線をねじ伏せた宮城が、この日に限っては上回ったということだろう。

互いに大差で1勝ずつを挙げて、シリーズとしては面白くなった。阪神は本拠地で戦えるというアドバンテージがある。

阪神のキーマンは森下だろう。1、2戦目ともに、シリーズの雰囲気に飲み込まれている感じがする。3番が機能しないと、やはり苦しい。本拠地に移って復活するか。代役といっても、適任が見当たらないだけに、奮起を期待したい。

オリックスは主砲・杉本不在の中で、外国人がポイント。セデーニョ、ゴンザレスともに2戦目でヒットを放った。長打のある打者は、阪神投手陣も不気味だ。(サンケイスポーツ専属評論家)

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