フランス・ニースのコートダジュール空港に到着したラグビーW杯フランス大会日本代表FB山中亮平。居合わせたファンのサインに応じた(18日、撮影・石井文敏) 【ニース(フランス)18日(日本時間19日)】ラグビーW杯フランス大会の日本代表に追加招集となった2019年W杯日本大会代表のFB山中亮平(35)=神戸=が当地のコートダジュール空港に到着。取材に応じ、「チームにコミットできるように」と抱負を述べた。日本協会は18日、セミシ・マシレワ(花園)が負傷のため離脱し、代わりに山中を招集すると発表した。
招集の知らせが届いたのは、この日の朝だった。各国の選手で構成するチーム「バーバリアンズ」の一員として欧州で実戦を積みながら、日本の緊急時の交代要員として待機していた山中は、すぐに荷造りをし、イギリスから飛行機で夜にニース入りした。「バーバリアンズでは自分の成長のためにやろうかなという感じだった。すごく楽しんでラグビーができた。コンディションはめちゃくちゃいい」とし、「セミシがけがをしたのは残念だな、と。呼ばれたからには何か(チームに)貢献できれば」と言葉に力を込めた。
1次リーグD組の日本は現在1勝1敗。28日(日本時間29日)にサモアとの第3戦、10月8日にはアルゼンチンとの1次リーグ最終戦が控える。「プレッシャーもあると思うけど楽しんでプレーができたら、いいラグビーができるのではないか。サモア戦まで準備する期間はある」。
今年7月の代表戦に出場したものの、W杯登録メンバー33人から漏れた。その際、自身のX(旧ツイッター)に2027年W杯大会を目指し「ラグビー人生、第3章のスタート」と記した。それを踏まえ、「(第2章の)途中ですね。終わっていなかった。続いていたということで」。自信にみなぎった表情でチームが過ごすニース近郊のモナコへ向かった。