18年ぶりのリーグVを果たした阪神。広島遠征から帰ってきた17日午前には近本光司(28)、原口文仁(31)、坂本誠志郎(29)、中野拓夢(27)の4選手がユニホーム姿で甲子園のクラブハウス3階の球団事務所に出向き、総務や営業などで日々の業務にあたる球団職員たちに優勝を報告した。
選手会長の近本が「無事18年ぶりのリーグ優勝をすることができました。この喜びを皆さんと共有することができてとてもうれしく思っています」と球団が一体となって実現させたV達成に感謝を伝えると、職員は一斉に拍手で応えて喜びを分かちあった。締めには原口が音頭を取り、シーズン終盤に試合前の声出しでおなじみとなった掛け声「バモス!」を全員で叫び、日本一に向けての一体感を高めた。
通常、選手が球団のオフィスを訪れるのはオフの契約更改時ぐらいなだけに、職員らは「自分たちも士気があがる」と感激。原口は「これからも一緒に戦っていきたい」と日頃の職員たちのバックアップに感謝した。
企画統括部の戦略・分析担当、井沢武則氏(62)は「前回優勝の2005年当時と比べても、球団の一体感が増したと感じる。数年先を見越して計画的に選手を獲得するチーム編成や、収益をあげるための営業の努力も進歩し、チームを支える要因となっている」と指摘する。
ポストシーズンへ向けても、猛虎はチーム、フロントが一体となって頂点へ挑む。(上阪正人)