第3セット、得点した宮部㉓を中心に喜ぶ日本の選手たち(撮影・佐藤徳昭) FIVBパリ五輪予選/ワールドカップバレー2023女子(17日、日本3-0アルゼンチン、東京・国立代々木競技場第一体育館)日本は、8月の米州杯を初制覇したアルゼンチンにストレートで快勝した。先発の宮部藍梨(25)=姫路=がサービスエースや強打などでチームを波に乗せ、2位以上に与えられるパリ五輪出場権の獲得へ、また一歩近づいた。日本が次戦、対戦するプエルトリコがベルギーを3-1で下す番狂わせ。ネーションズリーグ優勝のトルコはブルガリアに、東京五輪銀メダルのブラジルはペルーに、いずれも3-0で順当勝ちした。
無数の金色のバルーンが選手たちを力強く後押しする中、日本が躍動した。前日16日のペルーとの初戦に続き、この日も南米の強豪に快勝。開幕2連勝に、ファン8788人が詰めかけた会場は熱気に包まれた。
「みんなが得点をしているときが、チームが調子のいいときだと思う。しっかり練習してきたことが点数となって表れるのは、今後の試合にも自信になる」
そう笑顔で振り返った宮部。初戦でチーム最多の14得点を挙げて引っ張ったエース古賀主将が徹底マークされる中、嫌な流れを吹き飛ばした。
セッター関の背中側からC速攻を放ち、相手の主砲クグノをブロックで仕留める。大きく変化するジャンプフローターサーブでサービスエース2本。それだけではない。最高到達点309センチの高さを生かし、サイドに回って大きく上がったボールを強打しての得点も。チーム2位となる13得点でチームを波に乗せた。