岩井明が2勝目。ウイニングパットを沈めると、パターを掲げて涙を流した(撮影・中島信生) 住友生命レディス東海クラシック最終日(17日、愛知・新南愛知CC美浜C=6534ヤード、パー72)70で回った岩井ツインズの姉・明愛(21)=Honda=が通算15アンダーで初日からの首位を守り、4月の「KKT杯バンテリンレディス」以来となるツアー2勝目を完全Vで飾った。67で回った小祝さくら(25)=ニトリ=が、ツアー史上初となる3週連続の1打差2位。米ツアーから一時帰国した西村優菜(23)=スターツ、西郷真央(21)=島津製作所=ら4人が通算12アンダーで3位に入った。
苦しみながらも優勝のゴールに飛び込んだ。1打差で逃げ切り、完全Vでたどり着いた5カ月ぶりの頂点。最終18番(パー4)で2打目をグリーンに乗せた岩井明は大きく息を吐き、短いパーパットを沈めると目に涙があふれた。
「18番のセカンドを打ったときに初めて優勝を意識した。2勝目まではすごく長く感じた。初優勝してから上位で戦うことは増えたけど、あとちょっとで何度も負けた。もう勝てないと思ったときもあったので、今はホッとしています」
1番(パー4)を幸先良くバーディーで滑り出した。4メートルを沈めた11番(パー3)からは2連続バーディー。順調だったVロードに暗雲が垂れ込めたのは14番(パー4)だった。フェアウエー右バンカーからの2打目は、まさかの〝ホームラン〟でOB。ダブルボギーでリードは1打に減り、その直後に1組前の小祝が17番(パー4)でバーディーを奪って、首位に並ばれた。