タイガース戦のベンチで、ネビン監督(右)と談笑するエンゼルス・大谷(左奥)=アナハイム(共同) 【アナハイム(米カリフォルニア州)16日(日本時間17日)】本拠地エンゼルス・スタジアムで行われたタイガース戦の試合途中、負傷者リストに入り、今季中の復帰を断念する決断を下した大谷翔平投手(29)が、ダグアウトに姿を見せた。久々とあって、三塁側の客席は大谷の登場に騒然。多くがスマホのカメラを向け、またその様子が地元テレビ局で放送された。大谷は九回、ブレット・フィリップス(29)が同点ホームランを放つと、身を乗り出して拍手を送った。試合は、2本塁打で九回に追いついたエンゼルスだったが、延長で突き放され、4対5で敗れた。試合後、フィル・ネビン監督(52)は大谷について、こう語った。
「彼は良いチームメートだよ。最近は治療をしたり、なんとか試合に出ようと、裏で準備をしていたので、なかなか(ダッグアウトでは)姿を見ることはなかったが、この状況(IL入り)になったことで、チームメートたちといっしょにいたかったのだろう。それが彼だ。若い選手がたくさんいて、(ノーラン・)シャヌエルはキャリア初本塁打を放ったが、翔平からハイタッチをしてもらえて、それだけでも意味のあることだ。コーチや監督よりも翔平から何かあったほうがずっと意味がある」
なお、大谷は試合後、濡れた髪のまま黒い帽子をかぶり、白のTシャツ、ブルーの短パン、ビーチサンダル姿で、クラブハウスを後にした。