日本インカレ・男子3000m障害で優勝した村尾雄己(左)と2位の大吉優亮(右) 陸上・日本学生対校選手権最終日(17日、埼玉・熊谷スポーツ文化公園陸上競技場)男子3000メートル障害決勝が行われ、村尾雄己(順大2年)が8分43秒07で初優勝を果たした。前回王者の大吉優亮(帝京大4年)が8分43秒12の2位。大吉が残り2周で仕掛けたが、村尾が猛追し、ゴール際で競り勝った。
日本インカレ・男子3000m障害で優勝した村尾雄己(左)と2位の大吉優亮(右)順大勢は15日の男子1500メートルで後田築(1年)が繰り上げ優勝し、16日の男子5000メートルでは吉岡大翔(1年)が日本勢最上位の4位。この日の早朝に行われた世界最高峰シリーズのダイヤモンドリーグ・ファイナル(米オレゴン州)では主将の三浦龍司(4年)が5位入賞を果たした。村尾は直前に静岡・御殿場市でともに調整合宿を行ったチームメイトたちの活躍が刺激になったといい、「追い風しかない状況だった。気負わず冷静にレース運びができた」と充実感を見せた。
合宿では世界で活躍する先輩の練習を見て学び、助言も受けた。ペースや体力面がきつくなってくると障害を越えるときに小股で合わせてしまうのが課題だったが、三浦から「手前から大股で跳ねていくイメージで」と言われたという。「おかげでスムーズに行けて勝ち切れた」と手ごたえを語った。
駅伝シーズン開幕まで3週間。昨季は1年生ながら箱根駅伝で山下りの6区を走ったが、差し込みがあり区間17位。「今年は調整ミスがないように。勝負強さを身に着けてきたつもり」と闘志を燃やした。