日本など3カ国で開催されたバスケットボール男子のW杯は、ドイツの初優勝で幕を閉じた。優勝候補の前評判通り、デニス・シュレーダー(ラプターズ)ら米プロNBA選手の活躍が光り、NBA〝本家〟の米国に準決勝で競り勝ったのが印象的だった。
日本では、日本代表が来年のパリ五輪出場権を獲得し、国民の関心を集めた。世界ランキング36位の日本が、1次リーグで同24位のフィンランドに大逆転勝ちして五輪、W杯の世界大会で初めて欧州勢に勝利。順位決定リーグで2勝を追加し、3勝2敗でO組1位、アジア最上位の全体19位となった。
「アンダードッグ(弱者)」と目されたチームが、不利な状況から大逆転で勝利を重ねるさまはマンガのようで、海外からも「マンガ『スラムダンク』のようだ」と称賛された。代表引退の覚悟を口にしてチームを引っ張ったNBA選手の渡辺雄太(サンズ)はもとより、逆転勝利の立役者となった河村勇輝(横浜BC)、富永啓生(ネブラスカ大)、ホーキンソン・ジョシュ(SR渋谷)の名前が、バスケファン以外にも浸透した。
Bリーグによると、8月25日から9月10日までの開催期間にBリーグ公式サイトへのアクセス数は「爆上がりした」という。この期間のアクセス数は約80万と、昨年同時期の約17万の5倍近くだった。うち新規のアクセスは約72万。一方、検索サイトでは「河村勇輝」の検索数が100万を超えた。「比江島慎」「ホーキンソン」らの名も多く検索され、そこから公式サイトへ流れてきた数も多かったという。