BSテレ東「武田鉄矢の昭和は輝いていた10周年記念コンサート」の取材会写真©BSテレ東 昭和歌謡の魅力を主に振り返るBSテレ東の歴史情報番組「武田鉄矢の昭和は輝いていた」(金曜後8・0)の10周年記念コンサートが6日、東京・新宿文化センターで開かれた。
この日は、司会を担当する歌手で俳優、武田鉄矢の率いる海援隊をはじめ、天童よしみ、鳥羽一郎、水森かおり、新浜レオン、パク・ジュニョン、BEYOOOOONDSの島倉りかが参加。美空ひばりやテレサ・テン、西城秀樹、田端義夫、中森明菜という昭和に活躍した歌手の名曲の数々を交代で熱唱した。
同番組は2013年4月にスタート。人やモノをテーマに昭和の魅力を振り返る内容だが、最近は歌にまつわる内容が多く、10周年を機に同局による初の公開録音が実現した。昼夜2公演合わせて1500人を動員。海援隊のラスト2曲「思えば遠くへ来たもんだ」と「贈る言葉」は会場一体となっての合唱で盛り上がった。
この日の模様は10月6日午後7時から3時間の特番、翌週の13日午後8時の通常枠でも楽屋裏トークを含め2週連続で放送される。出演者は昼公演の後に会見し、武田は「番組が10年続いたのは、昭和の持つエネルギーとスタッフのいろんな切り口のおかげです」と感謝した。
武田はテレビ局の廊下で過去に1度、ひばりから呼び止められ「あなたの歌、すてきよ。大ファンよ。死んだ弟(かとう哲也さん)と同じ(呼び方の)名前だしね」と言われたことを披露。「そうでございますか」と緊張してそっけなく答えたのが「悔やまれる」と明かし、公演でも「子供の頃、ひばりさんの歌を聴くたび、大人になったら悲しいことが多いということをしみじみ思い知らされた」となつかしそうに振り返った。
昭和歌謡の人気が再燃している昨今。番組の橋本かおり統括プロデューサーは「昭和歌謡の切り口はたくさんある。メール全盛の現代だけど、『手紙』を題材にした歌の特集もやりたいし、公開収録も年に1回ぐらいはやってみたい」と抱負を語った。
【その他の出演者の一言】
★繁田美貴アナウンサー 「歌手の皆さんがそれぞれ推(お)しの昭和歌手について語ってくれた。それがたまらなくすてきだった」
★天童よしみ 「美空ひばりさんを尊敬してやみません。だからこそ、私も輝いていける」
★鳥羽一郎 「やっぱりライブはいいですねえ」
★水森かおり 「テレサ・テンさんへの推しを話させていただいたのがうれしい」
★パク・ジュニョン 「昭和の歌を先輩たちと歌い継いでいきたい」
★新浜レオン 「夢がかなって、この番組に初出演。憧れの西城秀樹さんを感謝の気持ちとともに歌い継いでいきたい」
★島倉りか 「私は昭和の時代を知らない世代ですが、きょうは昭和にタイムスリップしたような気分でした」
★海援隊・中牟田俊男 「支えてくれているお客さまに感謝したい」