藤井聡太七冠が午後のおやつに注文した品々。和菓子の練り切り、抹茶、アイスレモンティー=31日(日本将棋連盟提供) 将棋の藤井聡太七冠(21)が前人未到の全8冠獲得に挑戦する歴史的一戦、第71期王座戦五番勝負の第1局が31日、神奈川県秦野市の老舗旅館「元湯 陣屋」で指されている。
午後3時のおやつとして、藤井七冠は和菓子の練り切りのほか、アイスレモンティーと抹茶を注文。5連覇を目指す永瀬拓矢王座(30)はグレープフルーツジュースと抹茶でのどを潤した。お互いに長考を経て、同時点ではほぼ互角の膠着状態で推移している。
藤井七冠は2020年7月に初タイトルの棋聖獲得から約3年で7つのタイトルを獲得。最後に残った王座戦で全8冠同時保持の偉業に挑む。羽生善治九段(52)が1996年2月に当時の全7大タイトルを独占しているが、2017年に叡王が加わり8大タイトルとなって以降で全冠制覇を実現すれば初となる。