【ニューヨーク26日(日本時間27日)=山田結軌】米大リーグ、エンゼルスのミナシアン・ゼネラルマネジャー(GM)が、当地でのメッツ戦前に取材に応じ、23日(同24日)に判明した大谷翔平投手(29)の右肘靱帯(じんたい)損傷について説明。サンケイスポーツの大リーグ担当、山田結軌記者(40)が、2日連続で会見を開いた球団の狙いや背景などを解説した。
なぜ、ミナシアンGMは2日連続で異例の会見を開き、大谷と代理人がMRI検査を拒んだ事実を公表したのか。理由は、同GMの言葉を借りれば、球団と大谷の「信頼関係がある」からだろう。
確かに、球界の至宝である二刀流を故障させた球団の管理責任を問う世間の批判は多く、それに対する弁解の意味合いもある。しかし、舞台裏ではニューヨーク遠征に同行している代理人のバレロ氏と大谷が、同GMによる今回の公表に同意しているはずだ。
大谷が右肘を負傷した原因は、試合に出場し続けたことでも、検査を受けなかったことでもない、という見方もできる。投球の強度、投球フォームに起因し、いずれそのときを迎える〝時限爆弾〟だったのかもしれない。出場を制限しながら休養を与えても、同じ事態を招いた可能性は捨てきれない。
何より、ベンチスタートを望まず、出場し続ける選択をしたのは大谷自身だ。メジャー6年目で初のポストシーズン進出を強く目指している二刀流に後悔はないだろう。
球団側から検査を求められれば、選手は応じるのが一般的だが、大谷の場合は事情が異なる。エ軍はこれまで大谷の意思を最大限に尊重してきた。検査をしない、試合に出たいと、大谷が望めば「YES」しか回答はない。なぜなら、過ごしやすく、希望するプレーができる環境を与えるため。それが、オフにFAで再契約するための最大のアピールポイントでもある。(大リーグ担当・山田結軌)