18日の試合後、阪神ファンによって投げ込まれたメガホンやゴミ=横浜スタジアム ■8月26日 先日あった超ミニ同窓会での話題の一つは、その日の夏の甲子園で107年ぶりに優勝した慶応の応援だった。勝利を決定づけた、左中間の飛球を仙台育英の外野手2人が交錯し落球した五回の失点は、友人いわく「大声援で掛け声がかき消されたため。同じ甲子園での阪神戦のように仙台育英は完全アウェーだった」。
台風接近による不安定な風の影響も否めないが、テレビで見ていても慶応の声援の方が格段に大きく、球場の雰囲気はほぼ慶応一色。仙台育英ナインが気押されても不思議はない。SNSでは「ストライクとるたび大歓声うざい」「仙台育英がかわいそう」といった否定的な書き込みもあったが、マナーを逸脱する行為ではない。それに引き換え一部阪神ファンは…。
18日のDeNA戦(横浜)で、審判の判定を不服とした一部ファンがグラウンドにごみを投げ込んだ。慶応の大声援と違い、明らかにマナーを逸脱する行為。こちらこそ強く批判されていい。阪神との直接対決でヤクルトが甲子園で優勝を決めた1992年、三塁側内野席から投げ込まれるごみをかわしながら取材したのを思い出す。阪神ファンはあの頃から変わっていない。
6日後の24日になってようやく阪神がファンの観戦マナーに注意喚起したが、手ぬるい。日本サッカー協会のように、日本野球機構(NPB)が悪質行為に対し、球団に罰金を科したり当事者を入場禁止処分にしたり、厳罰をもって臨まないと同じことが繰り返されるはず。NPBはファンの悪質行為に対する厳罰を明文化すべきだ。
一部ファンの悪質行為を最も迷惑に思っているのは、観戦マナーを守って応援している健全な阪神ファンだろう。(鈴木学)