オールスター戦の4回、後続の右飛で三塁に滑り込むエンゼルス・大谷=シアトル(AP=共同) 【シアトル(米ワシントン州)11日(日本時間12日)=山田結軌、丹羽政善通信員】米大リーグの第93回オールスター戦がTモバイル・パークで行われ、エンゼルスの大谷翔平投手(29)は「2番・DH」で出場。無安打で球宴初アーチはならなかったが、主役として存在感を放った。試合前には恒例のレッドカーペットショーに参加し、昨季ヤンキースのアーロン・ジャッジ外野手(31)が樹立した62本塁打のア・リーグ記録更新へ「塗り替えたい気持ちはもちろんある」と宣言した。
真夏の祭典の主役は、間違いなく大谷だった。打席に立つと地元マリナーズのファンから「Come to Seattle!!(シアトルに来て)」の大合唱が響く。一回1死。大谷は豪快なフルスイングで空振り三振に倒れた。日本選手初の柵越えは放てなかったが、観衆4万7159人を熱狂させた。
「(大声援は)聞こえていたけど、打席では集中していた。また選ばれたいし(本塁打を)打ってみたい気持ちもある」
ファン投票でア・リーグ最多の264万票を集め、3年連続3度目の選出。今オフFAになる大谷へ、前代未聞のラブコールにも冷静だった。四回にも同様の大合唱が響く中、2021年にチームメートだったカッブ(ジャイアンツ)から四球を選んだ。二塁に進むと、攻撃時に盗塁死となっていた二塁手のアラエス(マーリンズ)から「お前の足が必要だ」と冗談交じりに言われ「そんなことないよ」と笑顔で返した。両リーグトップの打率・383を誇る26歳をはじめ、スター選手も大谷に夢中だった。