【アナハイム(米カリフォルニア州)9日(日本時間10日)】米大リーグ、エンゼルスの大谷翔平選手(28)はマリナーズ戦にリアル二刀流で出場すると、投手としては5回を投げて3安打3失点で5四球6三振だった。同点とされて降板したため、勝敗はついていない。打っては3回に自ら同点2ランを放つなど4打数3安打2打点1得点。最後の打席で三塁打を打てばサイクルという状況だった。あと一歩でサイクルは今季4度目。うち3度が登板日。試合は降板後にエンゼルスが勝ち越し、5―4で逃げ切った。エンゼルスは5連勝。試合後に行われた大谷との主なやり取りは以下の通り。
——去年より投手で打たれているように見えるが
「今日はもう調子自体がよくなかったという、そこに尽きるかなと」
——制球に関してしっくりこないのか
「コマンドというよりは投げているボールであったりとか、体が動きづらいなというか、あまりこう、しっかり動いていないなっていう感じの方が強かった」
——体の使い方が去年とは違う感覚か
「投げ方うんぬんはそんなに、すごくいいというわけではないですけど、今日に関しては投げ方というか、体が少し動きづらかったという印象かなと思いますね」
——打席で取り返した
「バッティングの方は良かったかなと。チームが勝ったので、それが何よりかなと思います」
——今季初めて中6日だったが、影響は?
「いや特には。みんな調子のいい日と悪い日とありますけど、日程的に1日延ばすと言われたので、言われたところでもちろん投げたいなと思います」
——スイーパーの修正を今後もしていく?
「今日に関してはスイーパーだけじゃなくて、真っすぐ自体がよくないなと。初回から、今シーズンの中でも一番悪いんじゃないかなというくらいの出来だったので、逆にいえばそこで5回くらい投げられて、3失点でなんとかチームが勝てたというのは、少しはいいところかなと思います」
——ピッチクロック、中5日、イニング数。様々な要因が疲れに繋がっている?
「どうなんですかね。登板数的には去年、一昨年に比べて多い方なので、そういう意味では、そう思うときもあるかなとは思いますけど。そんなに気にはなってないですし、ここまではいたって健康できているので、それを最後まで続けたいなというのが一番かなと思います」
——登板日、前日、翌日、体的にきつい日は
「登板日がやっぱり稼働率でいうと、一番動いているのできついかなと思いますけど。張りであったりは、翌日くらいからが一番かなと思います」
——悪かったのはブルペンから?
「全体的に体が動いてなかったかなという印象でしたね」
——登板した試合は打率が4割近い
「たまたまかなと思いますね。DHはDHで難しいところがあったりするので、ピッチングもピッチングで投げることに集中したい、変わらなきゃいけないというのがあるので、その難しさもあると思う。数字に関してはたまたまかなと思います」
——フォーシームの割合が多かったが、球速が出ていなかった
「さっきから言ってますけど、体が動いてなかったというのが一番。それしかない。そのせいかなと思います」
——あえて抑えたのではなく、出なかった?
「でも99マイル出ている球とかもあるので、なんていうんですかね、全体的にぬるっとしていたピッチングだったかな、と。印象的にそういう感じだったかなという感じですかね」
——カブスの鈴木選手と同じ舞台に立った
「リーグが違うので、あんまり試合もないですし、会うチャンスっていうのももちろんないので。本人もけがでなかなか最初出られなかったとか、苦労もあったと思いますし、2人とも健康な状態で試合に出られるっていうのが一番、お互いうれしいんじゃないかなと思うので。僕自身もそうですし、誠也もここからけがなく、シーズンを走り抜けてほしいなと思っています」