遠路、仙台に到着した岡田監督。ファンの声援に応えた(撮影・水島啓輔) (日本生命セ・パ交流戦、楽天4-1阪神、初対戦、楽天1勝、6日、楽天モバ)コロナ禍をへて、数年ぶりの仙台出張。久しぶりアレを食べて、アレをお土産に買って…。本来なら目をギラつかせながら乗り込むはずが、虎番キャップの三木建次は仙台空港でしきりに目をこすっていた。
それもそのはずだ。前日5日のロッテ戦は、延長十二回で今季最長5時間7分のドローゲーム。原稿を書き終えて甲子園球場を出たのは午前1時だった。なかなかタクシーがつかまらず、家に着いたのは1時30分を過ぎていた。
当初の日程通りなら、5日は仙台への移動日だった。だが、2日のロッテ戦が雨天中止になったため、5日に代替試合が組み込まれた。そのため、6日の楽天戦に臨む阪神は試合当日に杜の都へ空路移動して戦うことになった。
チームに帯同する担当記者も同じスケジュールになる。それに急な日程変更だったので、三木がチケットを手にできたのは午前9時15分伊丹発の便だった。「最近は手荷物を預けるのが自動式になって、テンパることがあるんや。だから早めに空港に行っとかなアカンのやわ」とビヤ樽。そんなこんなで7時前に自宅を出発せざるを得なかったのだから、眠いわけだ。
さらに、楽天モバイルパーク宮城に到着すると、58歳のベテランに追い打ちをかけるような光景が…。球場の案内どおりにたどり着いた記者席は5階観客席の一角にあり、吹きさらしで、机はドリンクホルダー付きのものだった。スコアブックを置くと、パソコンを開けないのだ。「これはさすがに厳しいで…」。ビヤ樽から写真付きの速報が社内に届くと、運動部長・堀啓介も驚いた。